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矛くんのWhite Day 3🎁 ページ33

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
『あのさ、スニョンを使うの辞めなよ。……かわいそうじゃん?』


「何で?アイツもいいコスプレ見つかってるかもじゃん」


『いや、あの、まずさ…………』


「ん?」


『……スニョンをあんたのアブノーマルな域に引き摺り込もうとしていない?』


「…………………」







そう問いかけると、またフッ、と笑ったウォヌはすぐに顔付きを変えて少し不思議そうに私に言った。




「……同志はたくさんいた方がいいでしょ?」


『……ど、同志、?』


「お互い色んな情報を交換出来るんだよ?」


『……………』


「最終的には俺みたいな特殊性癖持ってくれれば盛り上がれんのにね?」


『………は、はぁ?』






何で盛り上がろうとしてんだよ、コイツは。まだノーマルなスニョンを引き摺り込もうとするんじゃないよ、彼女が大変だろうが




ゲンナリした顔でウォヌを見つめていると、あっ、なんて声を出してこちらに振り向いたウォヌはまた訳の分からない事を言い出した。





「分かってるか知んないけど、俺が引き摺り込もうとしてんのはスニョンだけじゃないよ?」


『は?』


「スニョンとは話で盛り上がれるけど、行為で盛り上がれる、って言ったら…………」












「お前しかいないじゃん?」




そう言って笑ったウォヌに私は無表情を貫いてしまった。何言ってんの、コイツ。勘弁してくれよ、大変なんだよお前だけは。












 
 
 
 
 
 
「とりあえず特殊性癖を持てるコツ教えてやろっか?」


『えっ、コツなんかあんの?何だろ?って思っちゃったから辞めて、引き込まないで』










 
 
 
 
 
 
 
矛くんのWhite Day Fin












 
 
 
 
 
 
 
 
 
「ねぇ、ナース服着ないの?」


『着ねぇよ』


「せっかく買ったのに?」


『頼んでねぇよ』


「じゃあコレどうすんの?」


『知らねぇよ』


「あなたのお注射ください、って言わないの?」


『言わねぇよ』
 
 
 
 
 

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作者名:ノルン | 作成日時:2024年3月14日 6時

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