お姫様達のWhite Day (ページ26)

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科学者のWhite Day 3🎁 ページ26

　
　
　
　
　
　
　
　
さすが科学者、よく知ってるな。プリザーブドフラワーなんてもんを知ってる事にも驚きだが。

「こちらのお店ではプリザーブドフラワーはバラしかございませんがどうされますか？」

「あ、いえ、生花を買います。」

「え？」

「え、」

「とりあえず、恋人に送る用の花を20本ほど見繕ってくれますか？後、水分は少なめの物で」

「か、かしこまりましたっ」

そう言って女性店員は何本か花を取りすぐにこちらへと戻ってくるとミョンホへ確認する為に花を傾けた

「あの……こちらで大丈夫ですか？」

「水分量は少ないですか？プリザーブドフラワーに加工出来ます？」

「え、あっ、ブ、プリザーブドフラワーはバラしかご用意出来ておりませんが……」

「あぁ、いえ、僕が加工するので。その為の生花の条件は揃っていますか？」

「は………はい？」

あーあー、辞めろよお前。店員の顔見て話せっての。

ミョンホの腕を掴み後ろへと下がらせると唖然としている女性店員に愛想笑いをかましながら頭を下げた

「あー、すみません。その選んで頂いた花で大丈夫なので、お会計お願いします」

「あ、は、はい……」

そう言って戸惑いながらブーケ状にされた花をミョンホへと手渡すと会計を済ませたミョンホは颯爽とその場から去ってしまった。

「あの、ありがとうございました、」

「……あ、ありがとうございました、またのご来店お待ちしております、」

…………もうこれねぇよ。

そんな事を思いながらミョンホの背中を追いかけて車へと乗り込むと横から聞こえたミョンホの声

「条件揃っているか確認したかったのに」

「……分かる奴もいれば分からない奴もいるだろ」

「店員なのに分からないなんて事ある？」

そんな事を言い放ったミョンホの言葉を無視してそのまま車を発進させると少し日が傾いてきた時間帯になっていた。

こうして俺の一日はギフテッドと科学者と過ごしただけの時間で終わってしまった。

　

　
　
　
科学者のWhite Day Fin
　

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
『お帰りなさい、ミョンホさん』

「ただいま」

『わ、お花だっ！……ホワイトデーのお返しですか？』

「あ、うん、そうだけど少し待って？」

『へ？』

「今からコレ加工するから。実験場にいるから何かあれば呼んで」

『……じ、実験場？』
　
　
　
　