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ミナ君達のWhite Day 4🎁 ページ20

 
 
 
 
 
 
 
まぁ、貰ってはいないけどいつもありがとう的な意味で渡すのもアリか。



「よし、レジに行こうか?」


「ミナ君も買うの?」


「うん」


「貰っていないのに?」


「……貰って無いんじゃなくて!断ったの!間違えないで!」





ほんっとうに、ドソクの奴め。蒸し返してくるんじゃ無いよ。





いや、俺はAがチョコレートを作るなんて言っていたら断ろうと思ってたんだ。そんな形だけの愛なんていらないし。時間と手間がかかるだけだし。



俺がチョコレートは?なんて聞いたのは作るよって言われたら断ろうと思ってただけだし。



まぁ?当の本人は?悩む事もなく?作らないなんて?言ってましたけどね?






一度だけコーヒーの詰め合わせの箱をバシッと叩いたけれど、この箱を渡したらAはどんな顔をするんだろう?




チョコレート渡してないのにありがとう、なんて言うのかな?もしそう言われたら俺も伝えなきゃね?






 
 
 
 
 
 
こちらこそいつもありがとう、俺と結婚してくれてありがとう、ってね。






 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ミナ君達のWhite Day Fin






 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「ただいま〜」


『おかえり、どこ行ってたの?』


「これ、買いに行ってたんだ。はい、どーぞ」


『……ん?何これ?』


「コーヒーの詰め合わせだよ。ホワイトデー兼いつもありがとうの贈り物」


『え?コーヒー?私いつも飲んでるの紅茶だよ?』


「………え」


『コーヒー飲めないんだけど……知らなかったっけ?』


「………………」


『あっ、!いやっ!砂糖いっぱい入れたら飲める!飲むっ!ありがとうねっ!ミナッ!!』


「……もう俺何も買ってこない」


『ちょ、お、怒らないでよ………』
 
 
 
 

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作者名:ノルン | 作成日時:2024年3月14日 6時

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