ミナ君達のWhite Day 2🎁 ページ18
「……俺とママはチョコレートなんかに頼らなくても愛し合ってるからそんなもんいらないんだよ」
「そうなの？でも、ミナ君バレンタインデーの時ワクワクしてなかった？」
「……してないよ、チョコレートなんて別にいらないもん。ママは作りたがってたけどね？俺がいらないよって言うと少し悲しそうな顔はしてたよ」
「えぇー、ママ可哀想。貰えば良かったのに」
「………………」
いらないよ、そんな形だけの愛なんて。そんなもんに頼らなくても！俺達はっ！心からっ！愛し合ってるからっ！
「……もういいでしょ、その話は。それで？買い物ってホワイトデーのお返し、って事？」
「あぁ、うん。……女の子が喜びそうな物って何だろう？って思ってさ。ママに連れてって貰うとおちょくられそうだから一緒に行きたくないの」
「……あぁ、うん。何か想像出来るかも」
Aの事だ。きっとニヤニヤしながら横から冷やかしの言葉を吐いていそうだ。ドソクはそれが嫌できっと俺に声をかけてきたんだろう。
「んー、分かった。貰ったらお返しはしなきゃいけないもんね？一緒にショッピングモールへ行こうか？」
「本当？ありがとうっ！じゃあ俺着替えてくるねっ！………あっ、ミナ君ちゃんと変装してねっ！」
「分かってるよ」
こんな歳になってもSEVENTEENの活動は続いている。前ほど歌は歌わなくなったしメンバー達は色々な道へ進んでいった。
ソロとしての活動、俳優活動、タレント活動、プロデュース活動、モデル活動。
いい歳になったしSEVENTEENを続けたままやりたい事をやるのもいいかもね、なんて話に収まった時はどうなるかとヒヤヒヤしたけれど案外皆楽しそうに活動している。
「ドソク〜？着替えた〜？もう行くよ〜？」
「分かったー！先に車乗っててー！」
そんなドソクの声が聞こえて玄関の扉を開いて車へと乗り込んでエンジンをかける。
………Aに出掛ける事を伝えた方がいいかな？うーん、大丈夫かな？
そんな事を考えている間に車に乗り込んだドソクに鍵を閉めたか確認すると笑顔で頷いたドソクに微笑むと車を発進させてこの辺にある大きなショッピングモールへと車を動かした。
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作者名：ノルン
| 作成日時：2024年3月14日 6時
