デザイン室のWhite Day 4🎁 ページ16
これは、俗に言うぷろぽーず、という奴か?嘘だろ?スンチョルが?自由をこよなく愛しているであろうスンチョルが、ぷろぽーずだと?
未だに岩のように固まり続ける私を一目見ると鼻から溜め息を吐いて二つの箱を手に取り椅子から立ち上がり私へと近づいて来た。
「……これは、ホワイトデーのお返しで用意したネックレス。」
『……………』
「……これは、先輩が32歳の誕生日の時に渡そうと思ってた指輪。」
『……………』
「このネックレスと指輪はペアだから指輪をネックレスに通されることも考えて作られてんだってさ。何か言ってた」
『……………』
そう言ってネックレスを私につけた後に、私の左手の薬指を通っていく指輪から目が離せなくなってしまった。
「……まだこんな早いタイミングでプロポーズする予定じゃ無かったけど、まぁいいや」
『………………』
私の薬指に綺麗にピッタリとハマった指輪に私の指のサイズなんていつ測ったんだろう?そんな事を思ってしまった。
「………Aさん、俺と結婚して下さい」
そう言って真っ直ぐと私の目を見つめたスンチョルの言葉に驚きながらもコクンと頷くと少し勝ち誇ったような顔をして笑ったスンチョルの顔を見つめる事しか出来なくなってしまった。
デザイン室のWhite Day Fin
「えぇ!?Aさん、辞めちゃうの!?」
『……はい、すみません。部長、』
「え、ちょ、ちょっと待って?スンチョルの、サポーター、は?」
「あ、いらないんでいっすよ」
「え!?いらないの!?スンチョルがっ!?女の子用意しなくていいの!?」
「はい、俺一人でいけますんで」
「Aさんは、どうして辞めちゃうの?ほ、他の人のサポーターでも良いんじゃ、」
「良くないっすよ、俺達結婚するんで」
「けっ、へ、え?けっ、結婚、?え?あ、あれ?」
『………あの、本当に、色々すみません』
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作者名:ノルン | 作成日時:2024年3月14日 6時