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デザイン室のWhite Day 2🎁 ページ14

 
 
 
 
 
 
 
「あーあ、またこんなにも取っちゃったら俺先輩にまた文句言われんじゃん」


『いや、私はそんな意地の悪い言い方をした覚えは無いよ。』


「先輩はそんな風に言ったつもりが無くても俺がそういう風に受け止めたらそういう言い方に聞こえるんだよ」


『………アンタは出逢った時から全然大人になっちゃくれないね?』


「それはお互い様っしょ?」






そう言って座っていた椅子をくるりと回してデスクトップと向かい合うと、カチカチと鳴り出したマウスをクリックしていく音。






『……ずっと思ってたんだけどさ』


「何?」


『何か、合わないよね、私達』


「は?」


『いつもこんな会話ばっかじゃん?普通の世間話をあんまりする事無いしさ』


「んまぁ、そだね」


『お互い、口を開けば罵り合いみたいなさ?』


「何を今更、そんなん前からっしょ」





そう鼻でフッ、と笑ったスンチョルは未だにこちらなんて見ずにカチカチとマウスをクリックし続けている。








『私、思うんだけどさ』


「まだあるんすか?」


『サポーター変えた方が良くない?』


「……は?」


『あっ!いや、変な意味じゃ無いよ?』


「じゃあ、どういう意味だよ」





椅子をくるりと回しこちらを向いたスンチョルの顔は物凄く引き攣っている。とてつもなく引き攣っている。





『いや、だってさ?……私は、気が利かないじゃん?だったらもう他の気が利く人をサポーターにした方がお互い仕事に生きていけるじゃん?』


「……仕事に生きていく?」


『うん。べつに別れるって話じゃ無いじゃん?サポーターを変えればスンチョルは仕事しやすくなるし、私はスンチョルと言い合いにならなくて済むしさ』


「……………」


『何かこんな事言うのも重いかも知んないけどさ。……ほら、こんな言い合いずっとしてたらスンチョルからすれば私の嫌な所ばっか見ちゃうから、いつ振られるか分かんないじゃん?私』


「はぁ?先輩、そんな事思ってたの?」


『んー、まぁ。……スンチョルからすれば重いかもだけどさ?』


「……んー、」





そう言って困ったように頭をポリポリ掻いているスンチョルは少し考え込んだ後、ソファに座り込んでる私を見ながらまた口を開いた。
 
 
 
 

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作者名:ノルン | 作成日時:2024年3月14日 6時

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