ダリアのWhite Day 3🎁 ページ11
ベッドに腰掛けているスニョンへと声をかけると自分の隣を優しく叩いたスニョンに少し微笑み、彼の隣へとゆっくりと腰を降ろした。
きっとこれから何かプレゼントを渡されるかも知れない。私がお揃いの香水が欲しいね、なんて前に言ったからもしかしたらお揃いの何かなのかもしれない。
………そうだと嬉しいな、
そんな事を思っていると私の肩に手を回し口付けたスニョン。スニョンの左手は私の頬に手を添えている。
………ん？何だろう？キスをしてから、なのか、？
少し戸惑っていると頬に添えていた左手は私の手を掴み、あろう事かスニョンの耳裏へと移動させてきた。
……………あ、これはヤバい
少し慌ててスニョンの手から自分の手を抜き取ると唇を離し、えっ？なんて呟いたスニョン。いや、え？じゃ無いんだけど
『いや、……え？何しようとしてんの？』
「……は、？」
『いや、あの……こんな事言うのもなんだけど、さ』
「……え、何？」
『その、…………お返し、は？』
「お返し？」
『ほら、あの、今日ホワイトデーでしょ？』
「ホ、……ホワ…………、あっ、」
『…………….え？』
ホワイトデー、私がその言葉を発すと段々と顔色が悪くなってきたスニョンはピキリ、と固まった後に口元を手で抑え始めてしまった
『……え、う、嘘だよ、ね？』
「………………」
『あ、無い………感じ？』
スニョンの反応を見てすぐに分かってしまった。スニョンはきっとホワイトデーの存在を忘れていたのだろう、と。
今、目の前のスニョンは顔を青くして手で口を押さえたままピクリとも動かない。そして不自然な程目がキョロキョロと動いている。……………何か言い訳を考えているのかな？
どんな言い訳が出てくるんだ？
必死に言い訳を考えているであろうスニョンと、無表情のままスニョンを見つめている私。
スニョンは一体、何故今日はこんなにも早く帰されたのか意味を分かっていなかったって言うの？ラッキー位に思っていたのか？
そんな事を考えていると私の肩をいきなり掴んだスニョンに少しだけ驚いてしまった。
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作者名：ノルン
| 作成日時：2024年3月14日 6時
