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ミスター戯言のWhite Day 2🎁 ページ2

 
 
 
 
 
 
『……え、何ですか?これ』


「え?俺のサイン」


『え?何で?』


「え?いらない?」





いらねぇよ、誰が欲しがるんだよ。




てっきり誰がどう見てもstrawberry⭐︎boysのサインだと思うであろうこの状況で自分のサインを用意したジョンハンさんの気持ちが心底理解出来ない。




ただ、楽しそうに笑うジョンハンさんを見て私は思い出してしまった。あぁ、そうだ。この人はそんな人だったんだと。






「いやぁ、でもめっちゃ喜んでたじゃん?用意した甲斐があったわぁ」


『………………』


「まぁ、もちろんグッズも大変だったけどさ?見てっ!俺のサイン!すごい字が綺麗でしょ?」


『………………』


「何回書き直したと思う?5回だよ?Aに喜んで貰おうと思って納得するまで書き直したんだよ」


『………………』


「まぁ、俺のサインが嬉しすぎて鼻息荒くしてたし?お前ほんっと俺の事………………お?」







未だに楽しむように話すジョンハンさん。





そんなジョンハンさんの姿が少ーーしだけ愛おしく感じてジョンハンさんの首に巻き付くと驚いたのか言葉を発さなくなってしまったジョンハンさん。





「……え?」


『ありがとう、ジョンハンさん』


「え、……え?何が?」


『こんなにもたくさん用意してくれて』


「………え?」





ジョンハンさんからすれば色紙は騙す為に用意した物なんだよね?それは分かってる。でも、ジョンハンさんは気付いてるのかな?




目の前のテーブルに置かれているstrawberry⭐︎boysのグッズを見るだけであなたの私への愛が溢れかえっているんだよ。






私が一番推しているキラ君とラキ君のぬいぐるみにクッション、私が唯一持っていなかったいちごパフェシリーズのラン君のフィギュア。ポスターとアクリルスタンドなんて今年の奴だ。


ライブDVDに限ってはどこの店舗を探しても見つからなくてネットで買おうとしたら高くて手が出せなかった。





私が悔しいっ!と嘆いていたのをハイハイ、なんて言いながら流していたのにあなたはそれをちゃんと聞いて覚えていてくれたんだね?
 
 
 
 

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作者名:ノルン | 作成日時:2024年3月14日 6時

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