chapter 8 ページ9
『………そっか、思い出した』
「え？」
『ど、どうして……ここにいるのか、』
「……………」
『私達、実験したいって言われて、そのまま眠って、それで………、』
「……あぁ、うん、」
あの時は確かに眠ったはずだ。眠ったのにここにいるって事は夢なのかもしれない。そうだ、これはきっと夢なんだ
『……な、なんだ、』
「……ん？」
『夢、なんだよね？だって私達あの時眠ったでしょう？だからきっとまだ夢の中なんだよ。……あぁ、良かった、本気で心配しちゃったよ』
「お、お前、見えてないの、？」
『は？何が？』
「こ、これだよ、」
ミンギュへと目を向けるとミンギュはある場所へと指差した。
その場所に視線を移すとそこには見た事のある機械に、見た事のある取れてぶら下がった数本の電極。確か眠る前に緑と青の電極を頭に貼り付けられた。
今、目の前にあるぶら下がっている電極の線の色は緑と青だ。
『………………』
「………………」
『………………』
「もうさ、考えるの辞めようぜ？」
『……そうだね、考えるだけ無駄そうだね』
夢なのかそうじゃないのか、どうしてここにいるのか、そんな事を話してるだけで72時間すぎてしまいそうだ、もう辞めよう。考えるだけ無駄だ。ただでさえ時間が無いんだ。
『ていうか、私銃なんて撃った事無いんだけど』
「俺も無いよ」
『普通に考えてさ？私がそっちの小さい銃じゃ無い？アンタがコレ使いなよ』
「………え、」
『え？』
ミンギュに私の持っている銃を突き出すとミンギュは大きい銃を見たまま固まってしまった。無表情で首を横に何度も振ると口を開いたミンギュを凝視してしまった
「……いや、それ強いよ、うん。こっちよりも攻撃力高いんだよ。だから強いやつお前に渡したんだよ、うん。」
『いや、アンタこの世界の事知ってんでしょ？アンタが強い銃使った方が絶対良いじゃん、何でこっち使わないの？』
「え？いや？別に？とりあえず、お前がそれ使えよ」
『………………』
頑なに銃を交換しようとしないミンギュは自分が怪しさ満点だと言う事に気付いてないのか？あんた絶対何か知ってんじゃん、だからこっち使わないんでしょ？
ミンギュにズイッと近付くと私から目を逸らしたミンギュは頑なに私と目を合わせようとしない。
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ノルン(プロフ) - Kさん» こんにちは！読んで頂きありがとうございます🙇♀️最近、忙しくなり始めてお話を簡単に上げれなくなってしまいましたが、気長に待って頂けると嬉しいです😭 (3月12日 6時) (
レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - ほんとにほんとにノルンさんの作品が大好きで、毎日楽しみにしてます！！こんなに楽しい小説を書いてくださってありがとうございます！ (3月11日 21時) (レス) id: b54b5bae4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノルン
| 作成日時：2024年3月4日 0時
