chapter 31 ページ32
「とりあえず、今日は二人とも疲れたでしょう？明日は休んでても大丈夫だよ。過剰なドーパミンの分泌が確認されたからね。かなり興奮していたんでしょ？よっぽど世界観に没入したんだね？」
『…………………』
「…………………」
「今日はこれでお終いだからそのまま帰って貰って大丈夫だよ。特別給の話はまた後日詳しくさせて貰うよ」
そう言って研究室から出て行った研究者の方の背中を見送ると私は体をミンギュへと向けた
『………ミンギュ？』
「………はい、」
『……どういう事？』
私がそう伝えると瞬きを繰り返すミンギュは体を固まらせながらゆっくりと口を開いた
「さっきの人が……言った通り、です、」
『……でも、ゲームだって事は分かってたんだよね？何であんなにも驚いたりしていたの？』
「あ、あんなにもリアルな光景で出てくるなんて思わなかったんだ、」
『………………』
「それに、あの世界にいた時に俺説明しただろ？最初にスングァンに会った時、アイツは死ぬ、って」
『うん』
「なのに、死なないルートになっちゃって、……挙句ジョシュアも敵になって出てこなかったから何か俺しか知らないルート分岐に興奮してその世界観にのめり込んじゃって、」
『……………』
「ほ、本来ならあんなシーンでくわす事無いんだぞっ！？誰だって興奮すんだろっ！？」
『……………』
そのでくわす事のない場面に続々とでくわした事で興奮してアンタはあの世界を楽しんでいた、と？
『……どうして私に最初に説明してくんなかったの？』
「は？そんなん最初に説明したら面白く無いだろ？」
『………………」
そんなしょうもない理由で私はあの世界に連れて行かれて焦りや恐怖や死を覚悟していた、って訳か。
いや、ふざけるなよ
スクッと立ち上がりミンギュの胸ぐらを掴むと慌てたミンギュは口を開き私へと色んな言い訳をベラベラと話し出した。
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ノルン(プロフ) - Kさん» こんにちは！読んで頂きありがとうございます🙇♀️最近、忙しくなり始めてお話を簡単に上げれなくなってしまいましたが、気長に待って頂けると嬉しいです😭 (3月12日 6時) (
レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - ほんとにほんとにノルンさんの作品が大好きで、毎日楽しみにしてます！！こんなに楽しい小説を書いてくださってありがとうございます！ (3月11日 21時) (レス) id: b54b5bae4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノルン
| 作成日時：2024年3月4日 0時
