chapter 30 ページ31
「まずは二人とも協力してくれてありがとう。おかげで有益な実験データを収集出来たよ」
『収集って、……私達は何をされてたんですか、？』
「え？ミンギュから聞いてない？」
『へ、ミンギュ？』
「ミンギュには眠る前に説明しておいたはずなんだけど」
『は？』
「………………」
ミンギュに視線を向けると罰が悪そうに目を逸らしたミンギュを不審に思いながらも首を傾げると研究者の方から発された言葉に体が固まってしまった
「君達が体験したのは、一種のゲームみたいな物だよ」
『………はぁ？』
「あれ？ミンギュ、本当に何の説明もしてなかったの？」
「………………」
「……もう、仕方ないなぁ、」
少し困ったように呟いた研究者の方は今回の実験の真相を全て教えてくれた。
「まず、この実験が行われる事は事前にミンギュは知っていたよ？」
『……は？』
「そして、この実験を行う一週間ほど前から入り込みたい世界観のゲームを長時間プレイして貰っている」
『………………は？』
「そして、ミンギュの記憶に色濃く残ったゲームは眠っている間にミンギュの記憶を通してAの世界にも反映されるんだ。ただ、それがどれほど正確でどういう風にストーリーが進んでいくかは実験している本人達にしか分からない」
『……は、……はぁ、』
「まぁ、簡単に言っちゃえばVR体験型ゲームをして貰っていた、って事になるね」
『…………………』
ゲーム？ゲームをしていた？私達が？嘘だろ？嘘だよね、ミンギュ？
首をギギギッと動かすと石のように固まったミンギュの額から見えた冷や汗に人生で一番の殺意が湧き上がってしまった。
え？ちょっと待って？じゃあ、何？
簡単に言っちゃえば私達はゲームをしてて、その世界の中に入り込みすぎて熱中してゲームしてた事になんの？
え？でも、だったらミンギュは？VR体験型ゲームしてんのに気付いてんだよね？何であんな何も知らないみたいな雰囲気醸し出しながらゲームしてた訳？意味分かんないんだけど
…………コイツ、ゲームの世界に入り込みすぎだろ、
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ノルン(プロフ) - Kさん» こんにちは！読んで頂きありがとうございます🙇♀️最近、忙しくなり始めてお話を簡単に上げれなくなってしまいましたが、気長に待って頂けると嬉しいです😭 (3月12日 6時) (
レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - ほんとにほんとにノルンさんの作品が大好きで、毎日楽しみにしてます！！こんなに楽しい小説を書いてくださってありがとうございます！ (3月11日 21時) (レス) id: b54b5bae4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノルン
| 作成日時：2024年3月4日 0時
