検索窓
今日:77 hit、昨日:92 hit、合計:81,458 hit

chapter 3 ページ4

 
 
 
 
 
 
 
 
研究補助者の私とミンギュはハイテクノロジーの研究を主とする韓国の三大研究所の一つ、PLEDIS研究所に配属された。


配属された当初驚いたのはその給料だ。




基本給+特別給。




………特別給?なんて思ったが、特別給の最安値は5万〜最高値50万まで。




配属当初、目をひん剥きながら驚いたがチラッと隣を見たら隣に座っていた同期のミンギュはもう白目を剥いていた。



このPLEDIS研究所へ来て二年ほど経った頃、ミンギュと共にある研究者の方に呼ばれてしまったんだ。実験に協力して欲しい、そう言われて。





密かにミンギュへ恋心を持ってしまった私は内心ドキドキしながら二人で研究室へ向かったものだ。ミンギュと歩いてるドキドキか、実験のドキドキかどちらかは分からなかった。




研究室へ着いて促されるまま椅子へと座り目の前の研究者の方から言われた言葉に私達は固まってしまった。





"研究補助者の二人にとある研究の実験に協力して欲しいんだ、特別給は最高値の50万だ、やってくれないか?"




50万の研究の実験。




私もミンギュもすぐに首を縦に振れなかった。





理由は明白だ。今までやらされた研究の実験と提示されてきた金額の桁が違いすぎる。



私の今までの特別給の最高金額は20万だ。




だが、内容は頭にVRのような物をつけさせられ目の前で羊が合計1000匹通る、その中から赤い首輪の羊の数だけ数えてくれ、という物だった。


簡単じゃん、なんて思い笑顔で了承したが問題はここからだった。羊が目の前を一匹ずつでは無く団体で通っていくのだ。



目を血眼にして必死に赤い首輪の羊を必死に数え終わった時にはもう疲労困憊していた。しかも首輪にピンクが混じってたんだ、あの時はマジで殺意が湧いたよね。




やっと終わった、約30分ほどかけられた実験が終わりを迎えホッとしていると研究者の方は不思議そうな顔をした。





"……何で取ってるの?後、5回しなきゃいけないよ?"






あの時の事は私の中では一生忘れられない実験だった。







あんなにも精神的に削られる実験で20万なんだよ?私はあの実験で動体視力の向上とメンタルと引き換えに貰った20万しか手に出来なかった。




羊で20万なのにその倍以上の50万、一体どんな実験なんだろうか、






ミンギュへと視線を移すとミンギュも嫌な予感はしているのかピキリと固まったまま動けなくなっていた。
 
 
 

chapter 4→←chapter 2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (155 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
722人がお気に入り
設定タグ:SEVENTEEN , ミンギュ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ノルン(プロフ) - Kさん» こんにちは!読んで頂きありがとうございます🙇‍♀️最近、忙しくなり始めてお話を簡単に上げれなくなってしまいましたが、気長に待って頂けると嬉しいです😭 (3月12日 6時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - ほんとにほんとにノルンさんの作品が大好きで、毎日楽しみにしてます!!こんなに楽しい小説を書いてくださってありがとうございます! (3月11日 21時) (レス) id: b54b5bae4c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ノルン | 作成日時:2024年3月4日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。