chapter 28 ページ29
『………っっ！！！？？！』
慌てて飛び起きた。………私は何をしようとして、
『………えっ、』
体を起き上がらせた私の目の前に映るのは私達の職場の研究室。眠る前にいたはずの研究者の方は見当たらなくて研究室の部屋から響き渡るのはピッ、ピッ、と規則正しく鳴る音のみが聞こえている。
体から嫌な汗が噴き出しておりベタベタして気持ち悪い。そんな気持ちのままゆっくりと横へと視線をずらすと未だにベッドに横になり眠っているミンギュの姿。
どうして私は研究室にいるの？ミンギュが眠っている？
働かない頭で自分の頭部を触るとあの世界にいた時は外れていた電極が私の頭に貼り付いている。
そのまま自分の腕に視線を向けると化け物から握られた痕は無くなっていて出血していた痕跡や傷跡すら残っていない。
………わ、私達は助かった、？そ、それとも……………
『ぜ、………全部、夢、？』
嘘でしょ？全部、夢だったって言うの？あの時感じた恐怖も、あの時感じた痛みも、あの時銃を撃った感覚も、？
『…………はぁ〜〜〜、』
冗談じゃない。何なんだよ、このクソみたいな実験は。何で私達がこんなクソみたいな実験に巻き込まれなきゃいけないんだよ、
拭いきれないモヤモヤ感とイライラは止まることを知らず、電極を頭から外した瞬間、隣のベッドが少しだけ動いたのに気が付いた。
『………あっ、』
「……………え、」
目を覚ましたであろうミンギュはボーッとしたまま少しだけ視線を動かしてゆっくりと体を起き上がらせるとまだ頭が覚醒していないのか俯いたままピクリとも動かない。
『……あ、あの、ミンギュ？だ、大丈夫？』
「…………は、」
ミンギュにそう声をかけると間抜けな声を出して視線を私へと移したミンギュ。
私の姿を見てミンギュは目を見開くとこの世とも思えない顔で私を見つめる目は泳ぎ続けている
「……おっ、おまっ、………え、」
『……………』
それもそうだ。ミンギュからすれば私は化け物同然だろう。命を張って私を救出に来てくれたのに私はアンタを殺そうとしてしまったんだから
『ご、ごめんミンギュ、頭がおかしくなったとは言え、私はアンタを………』
「………………」
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ノルン(プロフ) - Kさん» こんにちは！読んで頂きありがとうございます🙇♀️最近、忙しくなり始めてお話を簡単に上げれなくなってしまいましたが、気長に待って頂けると嬉しいです😭 (3月12日 6時) (
レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - ほんとにほんとにノルンさんの作品が大好きで、毎日楽しみにしてます！！こんなに楽しい小説を書いてくださってありがとうございます！ (3月11日 21時) (レス) id: b54b5bae4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノルン
| 作成日時：2024年3月4日 0時
