chapter 24 ページ25
「……どう、しよう、もう腕が、もたない……」
『ス、スングァンさん、お願っ、頑張って、……！』
ミンギュがココを離れてどれくらい経ったんだろう？だんだんと勢いを増していく扉の音と徐々に重くなっていく扉に私達は限界を迎えそうだった。
汗をポタポタと落としながら俯いて扉に両手をつき続けるスングァンさんの顔は苦痛で歪んでいる。
アイツまさか一人で逃げた、？
考えたくもない事が頭によぎった瞬間にミンギュが出て行った扉がバンッ！と大きな音を立てて開いた瞬間に私達の視線は音を上げた扉へと目を向けた。
「ま、待たせてごめんっ！」
『ミン、…ギュ、』
「や、やっと、来たっ……、」
苦痛で歪む私達の顔を見て慌ててこちらへと走ってきたミンギュの手には重そうな鉄で出来たかんぬきが持たれている。
これで安心だ、
そんな思いからか少しだけ手の力が抜けたスングァンさんが息を吐いた瞬間だった、
扉がガンッ、と音を立てて開いた扉の隙間から見えたのは部屋を埋め尽くしてしまいそうなほどの化け物の大群。圧倒的な光景に押さえていた手に力が抜けた途端に少しだけ開く隙間から変色している手が私へと向かって伸びてくる。
「…っ、おいっ！！避けろっ！！！！」
『へ、………っ、！！！！』
変色した腕に力強く掴まれた私の腕は化け物の爪が食い込んで血が滲む。私の腕を目を見開きながら見つめているスングァンさんは力を出して扉を閉じようとしているが掴まれている私の腕は力が入らず扉を押さえる力を出す事が出来ない
私のすぐ頭上で発砲する音が聞こえた途端掴まれていた手は離れていき後ろへと投げられるように飛ばされた私の目に映ったのは扉を押さえ続けるスングァンさんと扉の間から銃を構えて発砲するミンギュの姿。
扉が動く勢いは収まっていき扉が完全に音を立てて閉まるとミンギュは鉄のかんぬきをかけて私へと振り向いた
「……おっ、おまっ、」
『……遅い、よ』
「………………」
私の姿を見てゆっくりと近付いて私の腕を掴む視線の先には爪が食い込んで流血してしまっている私の腕
「……う、嘘だろ？」
そう呟いたミンギュの声が少しだけ遠く聞こえた
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ノルン(プロフ) - Kさん» こんにちは！読んで頂きありがとうございます🙇♀️最近、忙しくなり始めてお話を簡単に上げれなくなってしまいましたが、気長に待って頂けると嬉しいです😭 (3月12日 6時) (
レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - ほんとにほんとにノルンさんの作品が大好きで、毎日楽しみにしてます！！こんなに楽しい小説を書いてくださってありがとうございます！ (3月11日 21時) (レス) id: b54b5bae4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノルン
| 作成日時：2024年3月4日 0時
