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chapter 23 ページ24

 
 
 
 
 
 




「お、俺が行くっ」


『は、…はぁっ!?』


「俺の方が、地形を把握してるし、展示ルームの場所も分かる、俺が行った方が、いいに決まってんだろ!」


『何言ってんの、女の私がココを押さえ続けれるはず、無いじゃない、いつ開くか分かんないわよ、私が行く!』


「お前が行けば、迷子になるだろ!」


『ならない、わよ!アンタがここに、残りなさい!』


「お前が、ここに残れよ!いつもゴリラみたいに!暴れてんだからっ!その力を!ここで出せよ!」


『何、ですってぇ!?』


「もうっ!どっちでもいいからっ!早く行けよっ!!!」







金切り声を上げたスングァンさんに私達は目を合わせるとミンギュが私に頷いた。




……私が行く、って事ね。分かった。とりあえずさっきのゴリラ発言は一度置いておいてあげる。






ミンギュに向かって力強く頷き、両手を離した瞬間にドンッ!と音が聞こえると扉が大きく開きかけスングァンさんの叫び声がまた響き渡る





「おいぃっ!!!二人とも離すなぁっ!!!!」


「『!?』」






何でこいつ手を離してんのっ!!?




慌ててもう一度扉を両手で押さえてミンギュに視線を向けると私が扉を押さえたのを確認すると薄く笑った後そのまま走り去っていってしまった。





『あっ………んの野郎っ!!!!!』


「もっと!しっかり押さえてっ!!!」





そう叫んだスングァンさんと共にドンッ!ドンッ!と未だに鳴り止まない扉を押さえ続ける私の頭の中に巡るのはミンギュの先ほどの表情だった。





アイツ笑ってた、笑ってたよあのクソ野郎。アイツ絶対自分が安全な道を選んだに違いない。





だってかんぬきを探しに行った方が安全に決まってるもんね?だから笑ったんだろ?こんな危険な場所にいれる訳無いだろ、なんて思ったんだろ?だから笑ったんだろ?







ミンギュの少し馬鹿にしたような笑顔が消えない私はミンギュの言った通りにゴリラ並みの力を発揮させながらもう半泣きになっているスングァンさんと共にミンギュの帰りを待ち続けた
 
 
 
 
 

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ノルン(プロフ) - Kさん» こんにちは!読んで頂きありがとうございます🙇‍♀️最近、忙しくなり始めてお話を簡単に上げれなくなってしまいましたが、気長に待って頂けると嬉しいです😭 (3月12日 6時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - ほんとにほんとにノルンさんの作品が大好きで、毎日楽しみにしてます!!こんなに楽しい小説を書いてくださってありがとうございます! (3月11日 21時) (レス) id: b54b5bae4c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ノルン | 作成日時:2024年3月4日 0時

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