chapter 21 ページ22
「なのに、ジョシュアの案内でここまで来れた訳じゃん？運が良ければバーノンはまだ噛まれてないかも知んなくてさ？」
『………ど、どういう事？』
噛まれてない？何故？
ミンギュの言葉を不思議に思いミンギュへと問いかけるとミンギュは少し溜め息をつきながら私に説明してくれた
「……バーノンとは、下水道、警察署へ行った後の住宅街で会うんだよ。
でも俺達は今、下水道も警察署にも行っていない。だから、噛まれるまで時間があるんじゃないかな？と思ってさ」
『下水道、警察署へ向かうはずだった時間が無くなったから、って事？』
「うん」
そっか、本来は下水道や警察署へ向かった後に行くはずの住宅街でバーノンは噛まれたばかりになるからこの行っていない二つの時間軸が狂ってる事になるんだ。
しかも、バーノンを迎えに行ったのはジョシュアさんだ。
あんな躊躇いもなくゾンビ達の頭にショットガンをお見舞いする人が助けに行ったんだからもしかすると一緒に美術館へと戻ってくるのかも知れないな、
『分かった、なら私達は先に美術館へと入って屋上で二人を待っていよう！』
「……だな、行くか。」
そう言って美術館の扉を開けて中へと進んだ私達の目の前には大きなマップが飾られていた。
『屋上は4階だって！もうここから脱出出来るんだよっ！早く行こうっ！』
「屋上が4階なのは俺が一番知ってるから」
そう言って笑ったミンギュの顔を見たのはこの世界に来てから初めてかも知れない。
ミンギュが笑っている、と言う事はきっとミンギュ自身も少し安心しているのかも。
「ここからは一本道だよ、美術館は確かゾンビ出てこなかったから安全に行けるはず」
『マジ？何か楽勝だったね？』
「………お前、いっぺん噛まれれば良かったのに」
『そうなった時はアンタも道連れだよ』
「その時はお前の頭撃ち抜くから安心しろ」
そんな冗談も言い合える程になっていたって言うのに、
"うわぁあああああっ！！！！！！"
「『！？』」
2階の階段を上がっていた時に聞こえた悲鳴に私達の進んでいた足はピタリと止まってしまった。
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ノルン(プロフ) - Kさん» こんにちは！読んで頂きありがとうございます🙇♀️最近、忙しくなり始めてお話を簡単に上げれなくなってしまいましたが、気長に待って頂けると嬉しいです😭 (3月12日 6時) (
レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - ほんとにほんとにノルンさんの作品が大好きで、毎日楽しみにしてます！！こんなに楽しい小説を書いてくださってありがとうございます！ (3月11日 21時) (レス) id: b54b5bae4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノルン
| 作成日時：2024年3月4日 0時
