chapter 15 ページ16
「俺も詳しくは分からない、でも娘はもう感染してるよね？あの扉の奥にいるんじゃないの？」
そう言って少し広めの外へと続く庭のような場所の奥にひっそりと佇む小さな倉庫のような場所
そうだ、ミンギュはこのゲームを知っている。ストーリーがどういう風に進むのか把握しているんだ、
きっとゲーム内では娘に噛まれたイケメンに私達は襲われてしまうのかもしれない、それを止めようとしているんだろう。こんなイケメンに娘がいるなんて信じたくも無かったけれど、
その場所へと男性は目を向けると唇を噛み締めて俯いてしまった
「……まだ、あの子は化け物なんかになってない、」
「感染してるよね？」
「………………」
「悪いけど、無駄に危険な目に遭いたくないんだ。気持ちは痛い程分かるけど裏口を通るなら娘を始末させて貰う。俺達が危険な目に合う前に」
「待てっっ！！！」
「………………」
ミンギュに向かって叫んだ悲痛な声に思わず俯いてしまった
「……あの子を始末、？ふざけるなっ！！さっきから訳分からない事をベラベラ話しやがって、！お前はその脳天をぶち抜かれたいのかっ！！？」
『…ちょ、あの、お、落ち着いて、』
「あの子を殺すなんてそんなの俺が許さない。あの扉に一歩でも近づいてみろ。お前の首が転がる事になるぞ」
「………………」
目線を合わせたまま睨み合う二人の間から流れる険悪な空気感。
どうしたらいいかなんて分からなくて二人へと目線を向けながらオドオドしているとミンギュの目が逸らされて静かな声がこの場所に響き渡った
「………娘を思う気持ちは分かるよ、？でも感染した娘に寄り添い続けて何になるんだよ？もう手遅れなんだ、アンタも分かってるんだろ？」
「……っ、お前っ！！！！」
「……ここに残る事をマリアは、望んでいないと思うよ？」
「は、おま、な、何で、娘の名前を、？」
「………………」
「………………」
マリア
その名前をミンギュが発した瞬間、目を開いて手が震え出した男性は銃をそっと降ろすと項垂れた後に発された声は震えていて絶望を漂わせていた
「………俺の、天使だったのに」
「……………」
「………どうして、こんな事に、」
力が抜けたように膝をついた男性にミンギュは寄り添うと男性の肩に手を置いた
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ノルン(プロフ) - Kさん» こんにちは！読んで頂きありがとうございます🙇♀️最近、忙しくなり始めてお話を簡単に上げれなくなってしまいましたが、気長に待って頂けると嬉しいです😭 (3月12日 6時) (
レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - ほんとにほんとにノルンさんの作品が大好きで、毎日楽しみにしてます！！こんなに楽しい小説を書いてくださってありがとうございます！ (3月11日 21時) (レス) id: b54b5bae4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノルン
| 作成日時：2024年3月4日 0時
