chapter 10 ページ11
「俺の方が詳しいんだ、俺が行くから俺に着いてこい」
『………あ、うん、』
「ゾンビが来ても俺が撃って隙をついてくから俺から離れず着いてきて、分かった？」
『……分かった、』
少し真剣な眼差しで私へ伝えたミンギュに少しだけ胸が高鳴ってしまった。こんな場所で何でときめいてんだよ、私は
銃をギュッと握り締めるとミンギュは、あ、と声を上げてまた私へと声をかけた
「出来るだけアサルトライフル使わないで弾は節約して？」
『……え、』
「それを使う必要な場面があるから撃たないで欲しいんだよね。弾もそんな拾えないしさ？
お前、パニックなって無駄に乱射しそうだから心配なんだよね、だからマジで撃たないでね？ゾンビが近付いてきたら蹴り飛ばしといて？」
『…………』
そんな無茶な注文をするミンギュと私は無事になんちゃら州から脱出出来るのだろうか？少しだけ虚無になりながら頷くと私を見て頷いたミンギュは扉へと歩き出した。
大丈夫だろうか？生きて出られるだろうか？まず、もしも死んでしまったらどうなるんだろう？……夢だから大丈夫か？
夢かどうかも分からないような状態でミンギュの背中を盾にしながら着いていくと扉を開いたミンギュと私の目の前には驚きの光景が広がっていた
"いやぁぁー！！！助けてぇーっ！！！！"
"やめろぉぉ！！！来るなぁっっ！！！！！！"
"ぎぃあああぁぁぁっっ！！！！"
『………っ、！！！』
泣きながらゾンビに逃げている人達、ゾンビに向かって発砲しているにも関わらず倒れないゾンビの軍団、血まみれになった男の人へ群がっているゾンビ達
衝撃的な光景だった、こんな物映画でしか見た事無かったのに、
「………こっち、」
驚いて声を失ってしまった私の腕を掴んだミンギュは驚くほど冷静でミンギュは本当にこの世界を知っているんだ、なんて思ってしまった。
路地裏のような場所を進んでいき隠れながら進んでいくミンギュの背中を追いかけるように歩く私の鼓動はいつまで経っても落ち着いてくれやしなかった。
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ノルン(プロフ) - Kさん» こんにちは！読んで頂きありがとうございます🙇♀️最近、忙しくなり始めてお話を簡単に上げれなくなってしまいましたが、気長に待って頂けると嬉しいです😭 (3月12日 6時) (
レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - ほんとにほんとにノルンさんの作品が大好きで、毎日楽しみにしてます！！こんなに楽しい小説を書いてくださってありがとうございます！ (3月11日 21時) (レス) id: b54b5bae4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノルン
| 作成日時：2024年3月4日 0時
