これからずっとジフン君 4 OPEN ページ7
「……リア、本当にいいのか？」
「うんっ！だって私まだ皆と寝ていたいもんっ！」
「……でも、引っ越したらリアは一人部屋だぞ？」
「え、」
「一人部屋に憧れてたんじゃ無いの？」
「ひ、一人部屋？」
ジフンの発言に少し戸惑ったようなリアちゃんの様子を見てだんだんと冷や汗をかいてきてしまった。
おいおいおいおい、何揺らいでんだよクソガキ。アンタさっきまで川の字で寝るの好きとか言ってたじゃねぇか。何一人部屋で心揺らいでるんだよ、
『で、でも、リアちゃんは川の字で寝るの好きなんだよね？』
「え、あ、うん………」
「本当に引っ越さなくていいのか？リアは一人部屋になって、フカフカのベッドに勉強机、それに大好きな漫画を綺麗な棚に入れられるんだぞ？」
「……………」
ちょっと待ってよ、それズルくない？そんなん私がリアちゃんなら即答で引越しする！って言っちゃうんだけど？
何なら、私の分のフカフカのベッドも大きなテレビもフカフカのソファもガラステーブルもつけろって話なんだが？
「もう今回逃したら家が見つかんないかも知れないよ？どうする？」
『ちょっ！う、嘘だよっ！見つかんない事なんて無いから安心してっ！？ねっ！？』
「………お姉ちゃんはこんな事言ってるけど、家を見に行ったのは俺だよ？俺の言う事とお姉ちゃんの言う事どっちを信じる？」
「………ジフン君、」
『んなっ、！！！』
「そうだろ？だって、お姉ちゃんの言ってる事は嘘だもん」
こんのクソガキィィィッッ！！！！家なんかすぐに無くなる訳無いだろうがっ！！もし今考えてる所が契約されても他の家がたんまり残ってんだよっ！何、騙されちゃってんの！？
つか、何で私が嘘呼ばわりされてんだよ！！！
「新しい家に引っ越したら今よりも家が広くなるし、リアも一人部屋だよ？一人が寂しくて眠れなかったらまた皆で寝ればいいしさ？」
嘘だね、アンタは絶対色んな理由をつけて部屋には入れないよ
「……分かった。それなら私も引越ししたい」
そう言ったリアちゃんの言葉に頭を抱えてしまった。なんて事だ、今の川の字生活からジフンと私二人だけになったら…………あぁ、考えたくも無い、
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作者名：ノルン
| 作成日時：2024年2月27日 21時
