お姫様達の後日談5 (ページ5)

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これからずっとジフン君　2 OPEN ページ5

　
　
　
　
　
　
　
『……まずさ、部屋数間違えてない？』

「は？どこが？」

『部屋が二つしかないよ？アンタ、リアちゃんと部屋を使うつもり？あの子も大きくなっていくんだから流石に一人部屋を』

「何言ってんの？リアは一人部屋だよ」

『………はぁ？だって部屋二つって、』

「一つはリア、一つは俺達だよ」

『…………俺"達"？』

「俺達」

あぁ〜、なるほど。ジフンと同じ部屋なのはリアちゃんじゃなくて私って訳ね？ジフンからすれば私と同じ部屋なんだから部屋数が二つで何も間違ってはいないって訳か、うん。

『部屋を三つ用意しろ』

「何でだよ」

『当たり前でしょ？何ちゃっかり同部屋にしようとしてんのよ。私のプライベート空間を潰そうとしないでよ』

「お前、一つ部屋が増えるだけでどんだけ家賃跳ね上がると思ってんだよ。諦めな」

『二人とも働いてんだから部屋が一つ増えた所で出費はそんなに痛くないに決まってんでしょ？』

「………なぁ、ここら辺の相場知ってる？」

『は？相場？』

そう聞くと溜め息を吐いたジフンは紙を手に取ると私に家賃の金額部分を見せてきた

『………え、あ、…え？こ、こんなにすんの？』

「2LDKでこの金額だよ？部屋一つ増えたらもっとするんだよ？」

『………………』

「俺、さすがに3LDKは無理だよ、払えない。2/3お前が払うなら別にいいけどさ？」

『………………』

「ここら辺はただでさえ家賃高いんだよ？諦めろよ、俺らには無理だって」

ジフンはそう言うと紙をヒラヒラと揺らしてテーブルの上に間取りが書かれている紙を置いてしまった。

ちょっと待ってよ、マジで言ってんの？マジで私とジフンは同部屋になんの？もしそうなったら………

「ただいま〜！！」

「おー、おかえり」

『はっ、！リアちゃんっ、……』

リアちゃんへと視線を向けると私の方を向いて首を傾げた彼女に縋るような思いで両肩を掴んだ

『リアちゃんはさっ！？お引越ししたい！？』

「え？引越し？」

『うんっ！嫌だよねっ！？』

「うーん……お引越しかぁ、……」

少し悩んだ後に少しへこんだ様子のリアちゃんはボソリと呟いた
　
　
　