少女Uは喧嘩っ早い 3 OPEN ページ3
俺が笑いながらそう告げると彼女は少し微笑みながら頷いた
「……そっか、それだけスニョン君がAちゃんの事大好きって訳なんだね？」
「んー、まぁ、そうじゃなきゃ付き合ってないしね」
「そっか、分かった！ありがとう、スニョン君！」
そう言ってスッキリした顔をした彼女はお礼を言うと俺に背中を向けて歩き出そうとした
「あっ、ちょっと待って！」
「ん？」
「あの、……最近Aちゃんがいてもお構いなく告白されるんだけどその理由って、」
「あぁ、……皆も私と同じ理由じゃないかな？スニョン君は無理矢理付き合わされてる、って思ってたから実は別れたいのに別れられないのかなぁ？って考えてたからさ」
「あ、そうなんだ、……あの、こんな事言うのもおこがましいかも知れないんだけどさ、」
「誤解を解いていて欲しい……って？」
「……あぁ、うん、」
「分かったよ。あの二人は、むっっちゃくちゃラブラブだから割入る事は出来ないって言っておくね？」
「…………うん、ありがと、」
そう言うと彼女は笑って俺の目の前から去っていってしまった。
これで少しは告白されるのも収まるだろうか？収まってくれなきゃウチの狂犬を宥めるのに大変なんだよなぁ、
教室に帰ったら何て言われるんだろう？俺に噛み付くような勢いで文句言ってくるかもなぁ〜
でも、Aちゃんは単純だもんね？キスでもしてあげればあの勢いはすぐに無くすだろう。そういう所は可愛いよね、ほんと
きっとジュンに掴みかかりながら罵声を浴びせてるAちゃんをウォヌが必死に止めている所だろう。早く戻ってやんなきゃ。
教室へと歩き出した俺の顔はきっと楽しそうに笑っているだろう。狂犬を鎮める為に早く歩き出した足並みは少しだけ浮き足立っている気がした。
少女Uは喧嘩っ早い Fin
「ただい…………ま、」
『離せっ！！今すぐあの女をぶっ飛ばさなきゃ気が済まないでしょっ！！』
「Aちゃんっ、落ち着いてっ、！ね？すぐっ、スニョンが戻って、来るっ、からっ！！」
「うるせぇ！！離せっつってんだよっ！！！」
「ちょっ、！ウォヌ！見てないでっ！何とかっ、してよっっ！！」
「無理」
「(……いっぱいキスしなきゃ収まんないな、アレ)」
これからずっとジフン君 1 OPEN→←少女Uは喧嘩っ早い 2 OPEN
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作者名：ノルン
| 作成日時：2024年2月27日 21時
