勇気隠して恥隠さず 2 OPEN ページ13
「……うーん、と、……立場を逆にさせればいいだけの話なんじゃないの？」
「そしたら、また逆転しちゃうんだよっ！！」
「……………」
もう、それどんな状況なんだよ。俺はそんな経験無いから分かんねぇよ
未だに俺にキャンキャン叫び続ける目の前の小型犬はどうやら飼い主の扱いがどうも気に入らないらしい。
「ねぇっ！ヒョンッ！俺、どうしたらいいと思う！？もうこんな事ヒョンにしか聞けないんだよっ！」
「……そんな事、言われてもなぁ、」
「………ねぇ、ヒョンはいつもどうしてるの、？」
「……俺ぇ？」
俺、かぁ………、俺はMじゃ無いしなぁ、
「俺は別に普通だよ」
「その普通が俺には分からないんだよっ！！」
「……………」
そう言った後、悔しそうに唇を噛んで項垂れたスングァナの姿。
スングァナ………お前そんなに、…………
「………分かったよ、スングァナ」
「え、」
「……俺が手取り足取り説明してやる、安心しろ」
「ほ、本当にっ！？」
「あぁ、これでお前も一人前の男だ、………やったな」
そう言うと目をキラキラさせたスングァナは嬉しそうに顔を上げて俺の両手をギュッと握りしめた
「ありがとうっ！！ヒョンッ！！持つべきものはやっぱりミンギュヒョンだねっ！！！」
「辞〜めろって！そんな大した事じゃねぇよ〜！！」
そう言って俺は可愛い可愛い後輩のスングァナの為に色々と細かく教えてやった。
それはそれはもう他では口にする事なんて出来ないほどの下衆話を二人で繰り広げていったんだ。
真剣な顔をして頷き続けるスングァナの為に小2時間ほどみっちりと仕込ませるように話し続けた俺にある日、スングァナから家へとまた呼び出されたんだ。
例のお姉さんから話がある、そう言われて。
勇気隠して恥隠さず 3 OPEN→←勇気隠して恥隠さず 1 OPEN
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 888人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ノルン
| 作成日時：2024年2月27日 21時
