少女Uは喧嘩っ早い 2 OPEN ページ2
「……スニョン君の事が好きです」
「……………」
「Aちゃんじゃなくて、私と付き合って下さい」
あぁ、やっぱり。
どうしてこんなにも皆遠慮なく告白してくるのだろうか？ちょっと分かんないんだよなぁ、
「……あー、えっと、……ごめんなさい」
「……Aちゃんが怖いから別れられないの？」
「へ、」
「二人が付き合ってるのは知ってるよ？……でも、いつもスニョン君はAちゃんの機嫌を伺いながら過ごしてるでしょ？」
「………え？そうかな？」
「皆、言ってるよ？スニョン君はAちゃんに何か弱みを握られてるんじゃ無いか、って」
「………………」
え？俺達、そんな事言われてたの？俺はAちゃんから弱味を握られてるなんて思われてたの？
でも、俺達二人の毎日を振り返ればそう思われても仕方ないのかも知れない。
ある時は授業の時、Aちゃんが眠い時は俺は必死にAちゃんの為にノートを書き写した。Aちゃんが俺の横でグースカ眠っていようとも。
また、ある時は大学内のコンビニで売っている大人気のプリンを獲得する為に人波に揉まれながら死に物狂いで買いに行った。どこにでも売っているようなプリンであろうとも。
またまた、ある時は授業が終わりAちゃんがバイトの時はAちゃんのバイトが終わるまで大学横にあるカフェで5時間ほど待ち続けた。それがAちゃんが言った我儘であろうとも。
そんな俺を見て、ジュンとウォヌは呆れ返っていたなぁ。元々嫌いだった人に尽くす態度じゃ無いよね、なんて
でも、仕方ないでしょ？好きになっちゃったら仕方ない。Aちゃんと付き合ってからはAちゃんへの愛3、Aちゃんへの恐怖7で俺は暮らしているんだからさ？
………あぁ、話が逸れちゃった。彼女の誤解を解かなければAちゃんに何て言われるか分かったもんじゃない。
本当、俺の彼女は困っちゃうなぁ〜
「あのね？俺、別に弱味握られたりなんてしてないよ？」
「へっ、？」
「俺が全部したくてしてるんだ、本当にそれだけ」
「……………」
「だから、変な勘違いしないで？Aちゃんがこんなこと聞いたら俺、大変なんだよ？フォローしなくちゃいけないしさ？」
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作者名：ノルン
| 作成日時：2024年2月27日 21時
