75 Cits ページ27
これで良いだろう。きっとコレで母は関わってこない。………それを願うしかない。
ペンを置いて立ち上がり自分の部屋へと戻ると服を詰め終えたであろう袋はパンパンに詰まっていて部屋の中はスッキリしていた。あの手紙を書くのに結構時間かかったんだな、
「おぅ、とりあえず服は詰め込んだぞ。小物とかはどうすんの？」
「バイトしてるんで給料が入れば自分の為に買っていこうと思ってます」
「……そうだな。好きな服とかアクセサリーとか色々増やしていけよ？」
「……はいっ！」
「じゃあ、これで良い？もうこの家から出るよ？」
「……チャン、行こうか？」
そう言って手を伸ばした姉ちゃんの手を掴むと微笑んだ姉ちゃんは俺の手を引っ張りスンチョルさんの背中を追いかけて歩いた姉ちゃんの後ろを着いて歩いて行った。
……昔は俺が姉ちゃんの手を引いていたのになぁ、
少しだけ逞しくなった姉の背中を追いかけて玄関の扉を開くと大きなまん丸な月が出ていて思わず三人で感動してしまった
「うわ、満月だっ！」
「大きいねぇ〜！」
「満月かぁ、縁起が良いな？」
「……縁起が良い？」
縁起が良いと言ったスンチョルさんへと目を向けると微笑みながら空を見上げるスンチョルさんの顔は月の光を浴びていて綺麗な横顔のまま口を開いた
「月の光には大きな浄化パワーがあって、その月の光で不浄な物が消えて良い運気が流れ込むんだってさ」
「へぇ〜……スンチョルさん、そういうの興味無さそうなのにそういうの信じるんですね？」
「姉ちゃんが言ってたんだよ。俺は信じてない」
そう言って、そっぽ向いたスンチョルさんはそのままアパートから出て行き、そんな姿を見て姉ちゃんと目が合うと笑いが込み上げてしまった。
信じてないのに、Aさんが言った事を覚えているんだね？
……男は皆、シスコンになってしまうんだろうか？そんな事を考えながらトラックへと二人で戻って行った
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ノルン(プロフ) - 小蝦さん» お読み頂きありがとうございます🙇♀️かなり長くなったのですが読んで頂き感謝です☺️これからも是非、楽しんでって下さい💋 (2月27日 17時) (
レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
小蝦(プロフ) - ノルンさん完結おめでとうございます！今回もとても面白く更新が楽しみでした！次回作も楽しみにしてます！！ (2月27日 14時) (レス) @page31 id: 1f0b770aa6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノルン
| 作成日時：2024年2月22日 23時
