73 Cits ページ25
キッチンカー内部と運転席を繋ぐ小窓から家への道順をAさんへと教えていると見えてきたアパートに胸が高鳴った。
『悪いけど駐禁取られたら行けないし、私はここで待ってるね？出来るだけ早く戻ってきて』
「分かった」
「Aさん、ありがとう」
Aさんへそう告げると俺の頭を優しく撫でてくれたAさんは行ってらっしゃい、と告げた
三人で家の中へと入り玄関へと足を踏み入れるとこことも今日でおさらばなんだな、という実感が湧き上がる。
「ここが、僕の部屋です」
扉を開けた瞬間部屋の中を見て目を丸くしたスンチョルさんは部屋を見渡しながら驚いたように声を上げた
「……物、少なくない？」
「僕はまだある方ですよ。……姉ちゃんなんて持って行ける物何一つ無いんですから」
「え？」
「私は、物なんて買い与えられなかったので、……チャンの私物を詰め込めば準備は完了ですよ」
「………そか、」
「……少ないですが、必要最低限の物だけで済ませます。服も畳まなくていいのでそのまま袋へ突っ込んでいって下さい、多分10分あれば終わると思います」
そう告げると小さく頷いたスンチョルさんの横で姉ちゃんは部屋から出て行き、大きなゴミ袋を持ってくるとクローゼットを開けて服を無造作に突っ込んでいった
「すみませんが、詰め込むのはスンチョルさんと姉ちゃんに任せてもいいですか？……僕は、母さんに手紙を残してきます」
「分かった」
首を縦に振ったスンチョルさんと姉ちゃんを横目に部屋から出るとリビングへと向かった。
紙とペンを持ちテーブルの前へと座ると母さんに抱いていた思いの丈を全てぶちまけるようにペンを動かしていく。
………あぁ、この手紙を見た時アンタはどんな顔をするんだろうね？その顔を見れないのが残念だ。
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ノルン(プロフ) - 小蝦さん» お読み頂きありがとうございます🙇♀️かなり長くなったのですが読んで頂き感謝です☺️これからも是非、楽しんでって下さい💋 (2月27日 17時) (
レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
小蝦(プロフ) - ノルンさん完結おめでとうございます！今回もとても面白く更新が楽しみでした！次回作も楽しみにしてます！！ (2月27日 14時) (レス) @page31 id: 1f0b770aa6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノルン
| 作成日時：2024年2月22日 23時
