68 Cits ページ20
「すっごいね、姉弟でハグしてんのは初めて見たわ」
『何、あんた。弟に嫉妬してんの？』
「んな訳無いだろ、何言ってんだよ」
『可哀想に、抱きしめてあげよっか？』
「いらねぇよ、気持ち悪い」
気持ち悪いだって？酷い奴だよ、本当に。チャン君を見習いな？
チャン君とお姉さんの感動の再会を見届けていた時に、あの二人何してんの？なんてコッソリとこちらにやってきたスンチョルは目を丸くしながら私に問いかけた。
感動の再会だよ、なんて告げるとハグなんてするんだな、って言ったスンチョルは苦笑いをしていたけどどこか嬉しそうな顔をしてるのは気のせいでは無いだろう。
でも、私のハグなんていらないなんて言ったスンチョルの弁当は無しにしてやろうか？そんな事を考えてるとお姉さんの手を引いたチャン君は笑顔でこちらへと駆け寄ってきた
「Aさんっ！お弁当二つ下さい！」
『あれ？二つ？』
「はいっ！今日は姉ちゃんと仲直りしたんでその記念に二つ買いますっ！」
『ふふっ、そっか。分かったよ』
そう言われ、冷蔵庫から鶏肉を取り出そうとすると階段の方へと座り込んでいたスンチョルが立ち上がり私へと声をかけた
「……姉ちゃん、4つ用意してよ。俺が払うからさ？」
『へ？』
「あ、スンチョルさん、」
「えっ、あっ！い、居たんですか！？」
驚いた声を上げたチャン君にスンチョルは少し微笑むとキッチンカーの中へと入り込み外にいる二人へと声をかけた
「俺らから話がある」
「え？」
「は、話……ですか？」
『……………』
話がある、きっと話とは朝に話されたあの話の事だろう。
"もう、この際二人であの家から出て貰おう"
"……そんな生活が送れるならどれだけ幸せなんだろう？"
"………俺、最低だなぁ、………ずっと違う事を考えてる"
"……俺は、ここを離れて、姉ちゃんと家に帰らなくちゃいけないでしょ？"
取り出した鶏肉をもう一度冷蔵庫の中へと入れて扉を閉めるとバタンッと大きな音を立てて冷蔵庫は閉まった。
スクッと立ち上がると二人の目線は私に移り少しだけ戸惑ったような表情を見せる。
そんな二人へと優しく微笑むと私の顔を見たスンチョルは私の意図を察したのか私と一緒に二人を見つめた
『大切な話だよ、決めるのは二人。……よく考えて判断してね？』
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ノルン(プロフ) - 小蝦さん» お読み頂きありがとうございます🙇♀️かなり長くなったのですが読んで頂き感謝です☺️これからも是非、楽しんでって下さい💋 (2月27日 17時) (
レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
小蝦(プロフ) - ノルンさん完結おめでとうございます！今回もとても面白く更新が楽しみでした！次回作も楽しみにしてます！！ (2月27日 14時) (レス) @page31 id: 1f0b770aa6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノルン
| 作成日時：2024年2月22日 23時
