60 Cits ページ12
『怒ってるんですか？』
「別に。ただ、俺から離れないか気が気じゃ無いだけ」
『……離れたら寂しいですか？』
「………まぁ、一日中探し回るくらいには？」
そう告げると嬉しそうに笑った彼女は俺の背中に手を回して胸元に顔を埋めると可愛らしい声で残酷な言葉を吐き出した
『そんなスンチョルさんも見てみたいかも、』
「は？何言ってんの？勘弁してくれない？俺、気絶するって」
『気絶しちゃったら起こさなきゃ駄目ですね』
「起こしてくれんの？なら俺、毎日家帰ってきたら気絶しておくよ」
そう言うとまた少し小さな笑い声を上げた彼女は小さくポツリと呟いた
『……それじゃあ、その時はチューして起こしてあげますね？』
「………………」
………あー、それは素晴らしい提案だな。今すぐ頭にフライパンでも振ってこねぇかな？
「あ、気絶しちゃった」
『へ？』
「俺、今気絶しちゃったよ」
俺の言葉に少しキョトンとした後、少し恥ずかしそうに笑った彼女は俺の頬に手を添えるとだんだんと俺との距離を縮めていく
伏せられていく目を見届けながら目を閉じると柔らかい唇の感触は俺の頬に当たりそのまま離れていってしまった
「……………え？」
『えへへ、……お、起きました？』
「……………え？」
『……え？』
いや、起きました？じゃねぇよ、起きる訳ないだろ。
そう思ったが頬にキスを落とした彼女は間違いなく照れていた。彼女の精一杯がきっと頬へのキスなんだろう。
でも、ごめんね？生憎、頬で満足出来るほど小学生で止まっちゃいないんだよ
「そっちじゃないよ」
『え、』
彼女の両頬を包み顔を固定して柔らかかった唇に俺の唇を落とすと少しだけ体が強張った後、徐々に力が抜けていき俺の肩に手を置いた彼女は抵抗する事もせずに俺を受け入れてくれた
「………分かった？頬じゃ誰も起きないよ」
『……はい、分かりました、』
「……もう一回、練習しとく？」
『……あ、後でが、いいです、』
「……ふはっ、じゃあ後でね？」
そう言って俯いた彼女の頭を撫でてもう一度腕の中に閉じ込めると俺の腰元を掴んで胸元に頬を寄せた彼女は少し恥ずかしそうに笑った
『恥ずかしいな、24歳でファーストキスなんて、』
「は、24歳？」
『へ？はい』
「え、歳上？」
『え、歳下？』
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ノルン(プロフ) - 小蝦さん» お読み頂きありがとうございます🙇♀️かなり長くなったのですが読んで頂き感謝です☺️これからも是非、楽しんでって下さい💋 (2月27日 17時) (
レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
小蝦(プロフ) - ノルンさん完結おめでとうございます！今回もとても面白く更新が楽しみでした！次回作も楽しみにしてます！！ (2月27日 14時) (レス) @page31 id: 1f0b770aa6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノルン
| 作成日時：2024年2月22日 23時
