50 Cits ページ2
「もしもし、姉ちゃん？」
『んー、どうしたの？』
「あの子、今何してんの？つか今昼だけど飯食わせた？」
そんな事を聞いて来たスンチョルに服を選んでいた手は思わずピタリと止まってしまった
え？何？それだけの為にわざわざ電話して来てんの？今、服を選ぶのに忙しいんだけど。
『あー、いや、まだ』
「え？まだなの？何で食わせてないの？朝も食ってないんだよ？てか、今どこにいんの？」
『…………』
矢継ぎ早に聞いて来たスンチョルには溜め息が漏れてしまいそうだった。昨日の夜に唐揚げ弁当を食べてるのに朝食べなくても死ぬ訳無いでしょうが。
今は、美容院にいるよ。
そう、伝えてはやりたいけどスンチョルには何とかサプライズで変身した姿を見せてやりたい。うーん、どこにいる……どこにいさせようかな？
『あーー、えっと、服を試着してる』
「服？服なんか買ってんの？」
『うん、とりあえずね？ウチの店で働くんだから動きやすい服も必要だろうし、外出用の服も必要でしょ？』
「あぁ、そっか、確かに」
『そうそう、ご飯はその後のつもりだよ。分かった？分かったなら切るよ？今、結構忙しいんだか』
「あぁー！！待って待って！」
『………なに？』
慌てたように発したスンチョルの声に呆れたように返して耳にスマホを挟みながら服を選んでいると少し言いにくそうに発したスンチョルの言葉にまた手が止まってしまった
「……ちょっと、変わってくんない？」
『……は』
「あの、夜ご飯、どうしよっかな？って、思って、」
『……………』
夜ご飯どうしよう？そんなもん夜に聞きゃいいものを何故、今このタイミングで聞こうとしているのだろうか？
何？そんな放っておけない感じなの？甘やかすタイプにプラス過保護までついちゃう感じ？
残念だけど、彼女は今試着室の中という名の美容院にいるんだ。変われないんだよ
『……試着室の中だってば』
「スンチョルからだよ〜って言って、カーテンの隙間からスマホ渡せばいいだろ？」
『いやいや、着替え中の人にそんな事出来る訳無いじゃん』
「いや、だからカーテンの隙間から」
『ていうかさ、あんたそんなに彼女を縛っちゃっていい訳？』
「……は？別に縛ってなんか、」
『あんまりしつこいと嫌われるよ、じゃあね』
「は、ちょっ！！待て！馬鹿姉貴っ！！！」
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ノルン(プロフ) - 小蝦さん» お読み頂きありがとうございます🙇♀️かなり長くなったのですが読んで頂き感謝です☺️これからも是非、楽しんでって下さい💋 (2月27日 17時) (
レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
小蝦(プロフ) - ノルンさん完結おめでとうございます！今回もとても面白く更新が楽しみでした！次回作も楽しみにしてます！！ (2月27日 14時) (レス) @page31 id: 1f0b770aa6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノルン
| 作成日時：2024年2月22日 23時
