19 Zip!! ページ20
朝の7時50分
いつものように鏡で身なりを整えて家の鍵を掴み鞄に放り投げる。
いつもはリップしか塗らない唇はコーラルピンクのティントによって可愛らしく染まり少し艶が出ている。昨日の小エビによる発言の影響だろうか？私も分かりやすいもんだな、
会社につけば、双子達に揶揄われそうだ。小エビは可愛いよ、なんて言って勇気づけてくれそうだな、人情深い子だし。
おっと、54分だ。そろそろ設定された偶然に合わせる時間だ。
少しだけ口角が上がり玄関の扉を開くともうすぐ開くであろう隣の扉に一度目をやって玄関の鍵をガチャリと閉めた。
次の瞬間、開いた扉に思わず心の中で呟いてしまった
(あっ！Aさん！おはようございますっ！偶然ですね！)
「………あっ、」
『…………ん？』
いつもかかるはずの言葉がかからなくて不思議に思いスングァン君へと目線を向けると扉を開いたまま固まっていてその視線の先は地面に向かっている
………あれ？偶然ですね、は？
『……お、おはよう？』
「……あ、はい、」
『………………』
「………………」
え？何？この妙な空気は、
困ったように頭をポリポリと掻きながら私と目線を合わせないスングァン君の姿を見るのは初めてで少し戸惑ってしまった
ちょっとだけ視線を彷徨わせたまま家の鍵をガチャリと閉めたスングァン君は私を見ないまま笑いながら話した
「……あっ、えと……偶然、ですね」
『へ？あぁ、……うん、』
「でも、明日から早く大学行かなきゃ行けないんで時間はもう合わないと思いますっ！……へへっ、」
『………え？』
「あ、僕急いでるんで、もう行きますね？それじゃ」
『え、あ………』
吐き捨てるように言い残し、足早にこの場から去っていったスングァン君の背中をただただ見つめる事しか出来なかった。
何？何だ、急に。何が起きた？
私に目も合わせず、私から逃げるように歩いていくスングァン君の姿は今回が初めてだ。
どうして？昨日までは普通だったはず。それに、もし本当に早く大学に向かわなければ行けないならスングァン君は自ら私にその情報を伝えているだろう。
いつもの挨拶も無し、困ったように笑った顔、急に言った明日から会わない宣言、逃げるように去っていった彼
『………何なの？』
考えても分からない答えに頭を抱えてしまいそうになった
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ノルン(プロフ) - おきょんさん» 返事遅くなりすみません🙇♀️いつも読んで頂きありがとうございます！最近更新遅いですが楽しみに待って頂けると嬉しいです🥰 (2月10日 14時) (
レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
おきょん(プロフ) - 毎回更新を楽しみに仕事頑張っています！全話楽しく面白く読まさせていただいています！無理をせずに更新頑張ってください！ (2月6日 12時) (レス) @page30 id: c8cd884924 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - しゅーまいさん» 初コメありがとうございます🙇♀️もちろん、これからも書いていきますよ！また新しいぶーちゃん話を出すのは当分先になりますが、楽しみにお待ち下さいませ😇 (2月4日 20時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
しゅーまい(プロフ) - 初コメ失礼します。ぶーちゃんの小説がとっても少ないので、大好きなノルン様が，ぶーちゃんの小説を書いてくださっているということで今とっても嬉しいです！！！！今後もぶーちゃんの小説を書いてくださると嬉しいです。更新頑張ってください！楽しみにしてます〜 (2月4日 18時) (レス) @page16 id: 49b25ea2d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノルン
| 作成日時：2024年2月1日 21時
