5 elegance ページ6
ふっ、やっぱり子供だな。
何かの小さいお菓子を持ったままジーッと見つめる姿はまだ幼い少女だ。
そんな彼女に近づいて行くと私達に気が付き持っていた物を急いで元の場所へと戻すと膝を折り曲げたまま俯いてしまった。
珍しい。ほぉーじぃーいぃー！！！とかいう子供特有のアレ発動しないんだ。
そんなリアちゃんを見てジフンは彼女の隣へしゃがみ込むと持っていたお菓子を手に取り裏面も眺めると彼女の顔を覗き込んだ
「……欲しいの？買おうか？」
「……いらない」
「何で？」
「子供は我儘だから嫌だって皆言ったもん」
「…………俺は言ってないじゃん、」
「………いらない、朝に食べるパン見て来る」
そう言って彼女はその場から走ってどこかへ行ってしまった
重苦しい溜め息が聞こえてジフンへ目線を移すと頭をポリポリと掻いた後、リアちゃんが持っていたお菓子をカゴの中に入れた。
『………子供は嫌だ、なんて言ったの？』
「俺じゃなくて、親戚中がね」
『親戚中？』
「施設送りにされそうだったから見てらんなくて俺が引き取った」
『はぁ？施設送り？何で？親は？』
さすがに子供嫌いの私でも思わず顔を顰めてしまった。まだあんな小さい子を施設送りになんてするかね、普通。
子供嫌いな私でも施設送りにされそうだったら引き取っちゃうよ。………ずっと喧嘩してそうだけど。
私がジフンへ捲し立てるように事情を聞こうとするとジフンは少し困ったような顔をして私に目を合わせた
「お前、今日時間あるの？」
『まぁ、あるっちゃあるけど、』
「とりあえず何でアイツが家に来たのか事情話すわ」
『あぁ、うん』
「……ただ、リアには聞かせらんないんだ。アイツが寝る時間まで待って貰う事なるけど大丈夫？」
『………そんなヤバいの？』
リアちゃんが寝るまで待たなきゃいけない程の話？そんなに聞かせられない話？
まぁ、施設に送られそうになってる時点でヤバそうな匂いはプンプンしているけど、
俯きながら肩を落としたジフンは小さく頷いた姿を見て、何だかいつもよりもジフンの背中が小さく見えた
『……いや、うん、私は大丈夫だよ。何があったかは聞きたいし』
「……さんきゅ」
呟いたジフンのその声は何だか疲れ果てているような声をしている気がした。
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ノルン(プロフ) - まし子さん» 蜜はもう少しお時間かかるので少々お待ち下さい🙇♀️ ジフン君は後日談5とValentine Dayにお話ありますので是非見てみて下さい👀 (4月23日 21時) (
レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
まし子(プロフ) - ジフン君最高でした😭💗後日談、蜜時間も楽しみに待ってます🙇🏻♀️ (4月22日 1時) (レス) id: e1c83fd516 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - ぴさん» 読んで頂きありがとうございます🙇♀️ 色々、想像膨らませて読んで貰い幸いです🥰是非後日談もお楽しみに！ (1月25日 20時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
ぴ(プロフ) - 最高でした😭😭😭ジフン目線とか、実は昔から好きだったとか、そのときの周りの反応とかもう想像膨らみました… (1月25日 12時) (レス) @page30 id: 9dcff58a0e (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - ボボ丸さん» 全部🙄 いつもありがとうございます🙇♀️ちょっとキャラぶっ潰れましたが楽しんで貰えたなら幸いです🥰 (1月23日 20時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノルン
| 作成日時：2024年1月18日 23時
