1 elegance ページ2
『……ハン、ハンバーグ、』
「ハンバーグ」
『……なぜ、ハンバーグ、』
「あぁ、……俺が悪いんだ」
『え？』
罰が悪そうに頭を掻きながらジフンは何故私を呼び出したのかの理由を述べた。
「コイツに何が食いたいか聞いたんだよ。あ、こいつリアって言うんだけどさ」
『あぁ、うん』
「そしたらリアが手料理食べたい、なんて言い出して、」
『…………』
「でも、俺作れないじゃん？だから、リアに言っちゃったんだよ」
『何を』
「俺の友達に得意料理ハンバーグのやつがいるよ、って。…………ほら、お前ハンバーグ得意じゃん？」
得意なのはプルコギだがな。肉しか合ってねぇ
『で？私はわざわざアンタに呼び出されてハンバーグ作って帰れ、そう言われてる訳？』
「いやぁ、そんなんじゃ……ほら、一緒に食えばいいじゃん？」
『大体材料あんの？調理器具は？調味料は？』
「必要最低限なら」
『……………』
もう、不安しかない。
必要最低限だと？男の必要最低限なんて、フライパンと果物ナイフ、醤油と塩しか無いんじゃないのか？まず、炊飯器あんの？米は？
そんな状態で料理なんて出来る訳が無い。思わず頭を抱えて溜め息を吐いてしまうとジフンの足にしがみついていたリアちゃんはまん丸な目で私を見上げた。
「……お姉ちゃん、ハンバーグ作れるの？」
『……え？あぁ、……まぁ、』
引き攣った顔で口角をヒクヒクさせて必死に笑顔を作るとリアちゃんは少しだけ柔らかく微笑んだ
「お姉ちゃんのハンバーグ食べたいな」
『……………』
そんな笑顔を向けられると断りにくい。
何て面倒くさい事になったんだ、大体ジフンは知っているはずなのに何故私を呼んだんだ。
ジト目になった目でジフンへと目を移すと私と目が合った瞬間スッと逸らしたジフンにコイツは確信犯だな、と気が付いた。
『………アンタ、知ってんでしょ？』
「………ごめん、」
『……忘れてた訳じゃ無いんだ』
「………うん、」
『……なのに、私を呼んだって？嫌がらせか？』
「………ごめん、」
ジフンは知ってるはずだ。私が子供嫌いな事を。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 919人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ノルン(プロフ) - まし子さん» 蜜はもう少しお時間かかるので少々お待ち下さい🙇♀️ ジフン君は後日談5とValentine Dayにお話ありますので是非見てみて下さい👀 (4月23日 21時) (
レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
まし子(プロフ) - ジフン君最高でした😭💗後日談、蜜時間も楽しみに待ってます🙇🏻♀️ (4月22日 1時) (レス) id: e1c83fd516 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - ぴさん» 読んで頂きありがとうございます🙇♀️ 色々、想像膨らませて読んで貰い幸いです🥰是非後日談もお楽しみに！ (1月25日 20時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
ぴ(プロフ) - 最高でした😭😭😭ジフン目線とか、実は昔から好きだったとか、そのときの周りの反応とかもう想像膨らみました… (1月25日 12時) (レス) @page30 id: 9dcff58a0e (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - ボボ丸さん» 全部🙄 いつもありがとうございます🙇♀️ちょっとキャラぶっ潰れましたが楽しんで貰えたなら幸いです🥰 (1月23日 20時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ノルン
| 作成日時：2024年1月18日 23時
