プロローグ ページ1
「ちょっと、話あるから家来てくれない？」
『何で？』
「話あるんだって」
『告白？』
…………あ、切られた。
急に呼び出しといて用件を伝えて切るとは何事だ？
ツーツーと鳴った携帯をそのまま鞄へと入れて帰っていた道をUターンしてジフンの家まで向かっていった。
小、中、高、大、全て一緒だったジフンとは特別仲が良いってわけでは無い。かと言って幼馴染というわけでもない。
腐れ縁、そんな感じだろうか？
別に、お互いの事を詳しく話していた訳でもない。私の事情をアイツは知らないし、アイツの事情も私は知らない。
ただ、連絡先は知っている。長年の付き合いだし。
それだけだったのに、今回は急に電話なんて寄越してきて話があるんだ、家に来てくれなんて……………ねぇ？
そうかぁ、ジフンってば私が好きだったんだなぁ、知らなかったなぁ。
まぁ、可愛い顔して意外と男らしいし？笑った顔は可愛いし？付き合うなら考えてやってもいいかな？
気になる所があるなら治して貰えばいっか。ちょっと冷たい所と身長を伸ばせ、そんな感じか？
長ったらしい道を歩きながらついたマンションの中へと入りチャイムを押すと開いた扉に声をかけた
『アンタさぁ、告白すんならもうちょっとムードとか……………』
「……………」
「……………」
『………え、その子誰？』
扉が開き切った玄関に目をやると少し呆れた目をしながら下へと向けるジフンの視線の先には小さい少女
その少女はジフンの足を握りしめたまま動かない。
『…………隠し子？』
「何言ってんの？そんな訳無いじゃん」
『………え？だっ、そっ、いっ、え？』
「俺の姪っ子」
さすがは長年の付き合いだ。途切れ途切れに発した言葉は全て彼に伝わったようで私の疑問を解消してくれた。
『あ、あぁ、姪っ子ちゃん………え、で？』
「え？」
『何で、私呼ばれたの？』
そう問いかけるとジフンまでも少女のように俯いてしまいボソッと呟いた。
「……俺、飯作れねーの」
『はぁ、だから？』
「今日だけで良いから、飯作ってやって、ハンバーグ」
『……………』
私は家政婦か？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 919人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ノルン(プロフ) - まし子さん» 蜜はもう少しお時間かかるので少々お待ち下さい🙇♀️ ジフン君は後日談5とValentine Dayにお話ありますので是非見てみて下さい👀 (4月23日 21時) (
レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
まし子(プロフ) - ジフン君最高でした😭💗後日談、蜜時間も楽しみに待ってます🙇🏻♀️ (4月22日 1時) (レス) id: e1c83fd516 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - ぴさん» 読んで頂きありがとうございます🙇♀️ 色々、想像膨らませて読んで貰い幸いです🥰是非後日談もお楽しみに！ (1月25日 20時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
ぴ(プロフ) - 最高でした😭😭😭ジフン目線とか、実は昔から好きだったとか、そのときの周りの反応とかもう想像膨らみました… (1月25日 12時) (レス) @page30 id: 9dcff58a0e (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - ボボ丸さん» 全部🙄 いつもありがとうございます🙇♀️ちょっとキャラぶっ潰れましたが楽しんで貰えたなら幸いです🥰 (1月23日 20時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ノルン
| 作成日時：2024年1月18日 23時
