天才科学者の実験録 (ページ16)

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ミョンホさんの家へ着くと先程よりも強まった雨に被らないように家へと駆け込み玄関の扉を開けて雨を振り払っているとリビングに続く扉がガチャッと開いた

「傘、持ってこなかったの？」

『まさか、振られるなんて思ってなくて』

「天気予報見てないの？」

『見ましたよっ！でもこんなに早くから降るなんて思わないじゃないですか！！』

私がそう告げると、少し息を吐いた後に脱衣所へと消えていき戻って来たミョンホさんの手にはタオルが握られていた

「……ちょっとは予測して行動したら？天気なんて気まぐれだから、急に降り出したりもあるんだよ？」

『すみません、』

そう諭すように私へ伝えると、タオルを頭から被せると水気を拭き取るようにタオルを押し付けていく

「手がかかる子だねぇ、ほんと」

『自分で出来ますよ』

「自分でやらせたら適当にするでしょ？風邪ひくよ」

『…………』

「寒い？温かいの飲む？」

『飲みます』

「なら、リビングで待ってな？」

そう言って私へと背を向けてリビングへと向かうミョンホさんの背中を追いかけるとキッチンへと向かうミョンホさん

そんな彼を横目にリビングへと向かいストーブの電源を入れてその前に座り込み温まっていると、後ろから足音が聞こえて来た。

「はい」

『ありがとうございます』

私へストレートティーのカップを渡すと、私の隣へと腰を降ろし二人で暖まりながら紅茶を啜った。
　
　
　
　