3 ED ページ4
装飾として添えられたデンファレは私に可愛らしく顔を向けている。
ノンアルコール、というのを主張するように差されたストローに口をつけ吸い込むと驚きの甘さに思わず口を離してしまった
『えっ！甘っ！！え、こんな甘いの！？』
「まぁ、グレナデン入ってますし？そりゃあ、甘くはなるでしょうよ」
『砂糖じゃんっ！砂糖みたいだよ！』
「じゃ、これに懲りたらもう注文として頼まない事だね〜」
『……やだよ、これからここに来たら一杯目に注文してやるから。だから私が来た瞬間作ってね？プッシーキャット』
「……懲りないねぇ〜、じゃ俺も一杯貰いますよ？」
そう言って、ロックグラスを取り出し彼の作るドリンクを見つめていた。
気分によって飲む物がコロコロ変わるスンチョルのドリンクは毎回違うドリンクだったりする。酒豪の私ですら知らないカクテルが出てきて驚く事も多かったりするし。
今日は何だろう？私の知ってるやつかな？そんな事を思いながら見つめているとブラウンの瓶に特徴的な黄色が見えた瞬間にすぐにドリンクが分かった。
『……カルーアミルク？』
「んー？そうですよ」
『え、そんな甘いの飲むの？珍しいね？』
「俺だって甘いの飲みたい時あるのー」
珍しいな、そんなの飲むなんて。まぁ、そういう時もあるか。
そんな事を思いながらプッシーキャット、チェイサーと化した水を交互に飲んでいると下はブラウン、上は白と二層に分かれ小さいマドラーが刺さったドリンクをスンチョルはこちらへ掲げた
「乾杯」
『乾杯』
そう言ってプッシーキャットを掲げカチン、と鳴らしたグラスは少し甘く響いた。
ドリンクを貰う時は、いただきます、なのに私には必ずいただきます、なんて言わずに"乾杯"
オーナーとしてどうなの？なんて思われるかも知れないけど、お客さんの中では私しか言わない言葉に特別感を感じる私は中々のスンチョル馬鹿なのだろう。
カルーアミルクを軽くステアして口に含み喉が上下に動いたのに色気を感じながらここに入ってきた時の違和感を彼に問いかけた
『そういえば、今日スニョンと仔猫ちゃんは？』
「スニョンは後で来るよ。仔猫ちゃんは休み」
『ふぅん、』
今日はあのコンビ見れないのか、
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 581人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ノルン(プロフ) - まるのさん» 舞台がバーだったので、カクテル言葉で駆け引き的なのを入れたら読み応えあるかな？と思い採用しました！最後の小ネタまで見て貰いありがとうございます🙇♀️でも、カクテル言葉探しは結構楽しかったです！笑 (12月29日 1時) (
レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - まるのさん» こんばんはっ！ダリアも読んで頂きありがとうございますっ！そうなんです！違う世界線だったんです🤭ダリアは完結させた後にスンチョルどうしようかな？と悩んでたんですがダリアのスンチョルverも見たいと言ってくれた方がいたので書いてみました🫠 (12月29日 0時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
まるの(プロフ) - それに、どちらの作品も、途中でカクテル言葉が出てきましたが、何度も調べたい衝動にかられました…！でも、最後に書いてくださる小ネタを見るんだ…！！！となんとか踏ん張りました笑作中での言葉に意味がかけられているものが多くて、めっちゃ感動しました！！！ (12月28日 22時) (レス) id: 0f64c498bd (このIDを非表示/違反報告)
まるの(プロフ) - ノルンさんこんばんは！ダリアのバウムクーヘンからやってきました…！読む前は、スンチョルさんと結ばれてからの話の後日談かな？と思いましたが、また違った線だったのですね…！！スンチョルさんが幸せになれてよかったです！！ (12月28日 22時) (レス) @page27 id: 0f64c498bd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ノルン
| 作成日時：2023年12月25日 21時
