22 ED ページ23
『……レッ、レッドプッシー？、』
「うん、レッドプッシー」
『え、それはスンチョルの創作ドリンク？』
「何言ってんの、本当にある奴だよ」
『あ、あぁ、そうなんだ、』
そんなもの、あるんだ。レッドプッシーキャット？
私に、特別なもので？渡したくて？誰にも渡した事のない？レッドプッシーキャット？
『あ、あのさ、遅くない？プッシーキャット渡すの、』
「だから、カルーアミルクなんでしょ？渡さない"悪戯"だよ」
『じ、じゃあどうして急に、渡したの？』
「注文としてプッシーキャット頼んだからさ？あぁ、そんな欲しいんだな〜この野郎〜、ってなって渡したの。」
『…………』
「プッシーキャット貰うなら、あいつにも他のお客さんにも渡した事のある奴じゃ無くて誰にも渡した事の無いやつの方が嬉しいでしょ？」
『……ん、』
「だから、"レッドプッシーキャット"。まぁ誰かさんは口が合わなかったみたいであまり飲んじゃくれなかったみたいですけど？」
そう言って少し責めるような視線を向けて笑うスンチョルに思わず顔を伏せてしまった。
そんな意図があるなんて誰も思わないじゃん。
あぁ、勿体無いな、全部飲めば良かった。そんな気持ちが込められていたなんて知ってたら全部飲んでたのにさ。
『……言ってくれれば良かったのに、』
「ん〜？」
『そしたら、どれだけ時間無くても全部飲み干したのに、』
「………」
ロマンチックな人だなぁ。まぁ、こっちにはあまり届いちゃいなかったけど。でも、そんな気持ちが嬉しくて胸が高鳴り思わず笑みが溢れてしまった。
私がそう、ポツリと呟くとザッザッと砂を踏み締める音が聞こえて伏せていた目線の先に靴のつま先が見えた。
ガシャン、とブランコの鎖が音を立てて揺れるとしゃがみ込んだであろうスンチョルと目が合ってスンチョルは両手でブランコの鎖を掴んでいた。
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ノルン(プロフ) - まるのさん» 舞台がバーだったので、カクテル言葉で駆け引き的なのを入れたら読み応えあるかな？と思い採用しました！最後の小ネタまで見て貰いありがとうございます🙇♀️でも、カクテル言葉探しは結構楽しかったです！笑 (12月29日 1時) (
レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - まるのさん» こんばんはっ！ダリアも読んで頂きありがとうございますっ！そうなんです！違う世界線だったんです🤭ダリアは完結させた後にスンチョルどうしようかな？と悩んでたんですがダリアのスンチョルverも見たいと言ってくれた方がいたので書いてみました🫠 (12月29日 0時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
まるの(プロフ) - それに、どちらの作品も、途中でカクテル言葉が出てきましたが、何度も調べたい衝動にかられました…！でも、最後に書いてくださる小ネタを見るんだ…！！！となんとか踏ん張りました笑作中での言葉に意味がかけられているものが多くて、めっちゃ感動しました！！！ (12月28日 22時) (レス) id: 0f64c498bd (このIDを非表示/違反報告)
まるの(プロフ) - ノルンさんこんばんは！ダリアのバウムクーヘンからやってきました…！読む前は、スンチョルさんと結ばれてからの話の後日談かな？と思いましたが、また違った線だったのですね…！！スンチョルさんが幸せになれてよかったです！！ (12月28日 22時) (レス) @page27 id: 0f64c498bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノルン
| 作成日時：2023年12月25日 21時
