15 ED ページ16
「それに、この子はスニョンが手懐けたから。そっか、久しぶりだったから何も知らないのか、」
「えぇ！？スニョンのプッシーキャットになっちゃったの！？」
「え、」
「マジで言ってんの！？三角関係だった訳！？」
あぁ、ジハンさんが私の言いたい事を全て代弁してくれた。私、今どんな顔しているんだろう、
「三角関係じゃありませんから。大体、俺がスニョン達をくっつけたんだし？」
「えぇ！？そうなの！？」
「ずっと、もどかしかったんだよね、この二人。……ね？」
「あ、はい」
『……………」
そっか、"奪われた"ってよりも"譲った"って感じか。
もし、スンチョルの言ってる事が本当ならスンチョルのプッシーキャットは一人だけか。しかも自分を犠牲にしているんだ。
………どうりで意地でもプッシーキャットを出さない訳だ。
赤く染まった目の前にあるプッシーキャットは汗をかいていて口をつける事が出来なくなってしまった。
……このプッシーキャットめっちゃ汗かいてんじゃん。あんた冷や汗かいてるみたいだよ。
「んもぅ〜、ジハンさんがややこしい事言うから何とも言えない空気なったじゃ〜ん！どうしてくれんの？この空気」
「えっ！俺が悪いの？オーナーがややこしい事言うからじゃん！」
「ジハンさんが悪いんですよっ？」
「え、何？スニョンと付き合って生意気になった感じ？」
『私も勘違いしたじゃ〜ん！三角関係！？って思ってヒヤヒヤしちゃったぁ〜』
「え、Aさんまで俺を責めちゃうの？え？」
目の前の二人はこの雰囲気をどうにかしようとこの場を盛り上げている、私も笑わなきゃ
笑えているか笑えていないか分からない顔で話をして、四人で会話を続けたはいいが頷く事しか出来なくなってしまった。
帰りたい、一刻も早く立ち去りたい。でも、いつもの帰る時間じゃないのに店から出れば気を遣わせてしまう。
私が帰るよりも早くジハンさんは立ち去っていってしまい、仔猫ちゃんもこの場を離れていってしまった。
取り残された私達の間には何とも言えない空気感が漂い始めた。
『……あっち行かなくていいの？』
「ん？あの子が行ったから大丈夫だよ」
『あぁ、"プッシーキャット"？』
「…………」
あぁ、ヤバいな、めちゃくちゃ感じ悪い。駄目だ。
鋭く突き刺さった視線に目が泳ぎこの場から逃げ出したくなってしまった。
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ノルン(プロフ) - まるのさん» 舞台がバーだったので、カクテル言葉で駆け引き的なのを入れたら読み応えあるかな？と思い採用しました！最後の小ネタまで見て貰いありがとうございます🙇♀️でも、カクテル言葉探しは結構楽しかったです！笑 (12月29日 1時) (
レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - まるのさん» こんばんはっ！ダリアも読んで頂きありがとうございますっ！そうなんです！違う世界線だったんです🤭ダリアは完結させた後にスンチョルどうしようかな？と悩んでたんですがダリアのスンチョルverも見たいと言ってくれた方がいたので書いてみました🫠 (12月29日 0時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
まるの(プロフ) - それに、どちらの作品も、途中でカクテル言葉が出てきましたが、何度も調べたい衝動にかられました…！でも、最後に書いてくださる小ネタを見るんだ…！！！となんとか踏ん張りました笑作中での言葉に意味がかけられているものが多くて、めっちゃ感動しました！！！ (12月28日 22時) (レス) id: 0f64c498bd (このIDを非表示/違反報告)
まるの(プロフ) - ノルンさんこんばんは！ダリアのバウムクーヘンからやってきました…！読む前は、スンチョルさんと結ばれてからの話の後日談かな？と思いましたが、また違った線だったのですね…！！スンチョルさんが幸せになれてよかったです！！ (12月28日 22時) (レス) @page27 id: 0f64c498bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノルン
| 作成日時：2023年12月25日 21時
