7 effort ページ8
『えっ……もう、帰るの？』
「はい、もうほとんど終わったので。」
『そう……スングァンが帰るのはいつも少し寂しくなっちゃうわ、』
「何言ってるんですか、また2日後に顔を合わせるでしょ？」
『……でも、私がお話できる人は家族以外ではスングァンだけだから、』
そっか、家から出ていないんだもんな。友達も少ないのか。あれ？でも学生時代の友達とかは？
"あぁ……"ご飯が食べられない"ですっけ？、可愛そう……"
…………友達いないかも知れないなぁ。
「まぁ、次に来た時にまたゆっくりお話しましょう？ね？」
『……うん、待ってるわね？』
これが好きな人とか恋人ならこんな発言は破壊力抜群なんだけどなぁ…………
世間知らずのお嬢様から言われるのも何だか悲しくなっちゃうよなぁ………
彼女の言葉に笑顔で頷き家を後にした。
さて、次に行った時は何が起こるのだろうか？料理は何かしら作ってくれるのかな？
折角なら、ご飯系が良いよね。お腹膨れるしさ。次行った時にでもこれが食べたい！なんて言ってみようかなぁ？
デザート系やオヤツはいらないなぁ、お腹膨れないし。
次に行った時にデザートだったら少しショ…………………あ、
「…………ホットケーキ忘れた、」
珍しく美味しそうだったのに。勿体無いなぁ、ていうか食べてない事に気が付いて拗ねてるかも。
そんな姿を想像すると少し笑えてきてしまった。
「"どうして食べてないのっ！？スングァンの為に作ったのに！"」
うわぁ〜……言ってそうだなぁ。
で、その後自分で怒りながら食べるって所かな？僕も随分とAさんの言いそうな事や行動まで予測出来るようになってしまったなぁ。
まぁ、合ってるかは知らないけど。そんな事を思いながら歩いていると事務所に到着して事務所の扉を開いた。
『どうして食べてないのっ！？スングァンの為に作ったのに！こんなにも美味しそうに出来たのに………っ！』
『スングァンの馬鹿っ！もういい！私が美味しく頂いちゃうんだからっ！！』
『……………………………ん？どうして中が焼けてないの？、』
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作者名：ノルン
| 作成日時：2023年12月5日 18時
