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"ひぃあぁあああ〜〜〜っっ！！！！"
掃除機をかけていても聞こえた叫び声。
やらかしたな。風呂掃除するだけで何をやらかしたんだろう？もはや、焦る表情にもならなくてほぼほぼ無表情のまま、お風呂場へと向かい扉に手をかけた
「何があ……………えっ！？ちょっ！？なん！？」
『スングァン！水を止めてぇぇ〜〜！！！」
「ちょっ！待っ！！」
慌ててお風呂場へと足を踏み入れ何がどうなったか分からないがとりあえず水が出ているシャワーを止めて床へと座り込んでいるAさんの腕を掴むと腕は冷え、冷たい状態だった
何があって水を被るんだっ！！このお嬢様は！！しかも冷たいじゃないか！！このままじゃ風邪を引いてしまう！
びしょ濡れの彼女を一旦お風呂から出してバスタオルを彼女に向かって押しつけた。
「体を拭いて着替えてっ！！」
『はっ、はいっ！』
その間にお風呂の扉を閉めて床や浴槽に残っている泡を全て洗い流してお風呂の栓を締めて湯船を溜めるボタンを押して浴槽の蓋を閉めた。
「………はぁ、」
もう、疲れたよ、
『ス、スングァン？大丈夫？』
こっちのセリフだよ、何でそんなびしゃびしゃになってしまうんだよ。
「……はい、あの、着替えました？」
『あ、うん！もう大丈夫よっ！』
そう言われて扉を開けると服を着替えたAさんは申し訳なさそうに立っている。
下着は赤だった。それしか覚えてないよ。
「……今、お風呂溜めてるので溜まるまではとりあえず、温かいものでも飲みましょう？」
『うん、あの……ごめんなさい』
本当だよ、何で風呂掃除も満足に出来ないんだ、この人は。首を縦に振りAさんの背中に手を添えながらリビングへと誘導させソファへと座らせた。
「紅茶ですか？」
『あっ！いや、私が淹れ』
「大丈夫ですから、座ってて下さい」
『…………』
火傷でもされたら僕がどやされるじゃないか。
まだ少し掃除は残っているのにドッと疲れが出てしまいキッチンで大きな息を吐いて黙々と紅茶の準備をした。
あの人に花嫁修行、とやらは10年早いと思いますよ。副社長さん
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作者名：ノルン
| 作成日時：2023年12月5日 18時
