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21 effort ページ22

 
 
 
 
 
 
好きな人に仕事の事を否定される?そんなの、決まってるじゃないか。



「ムカつきますね」


「そうだよな?」



「はい、大体ハウスキーパーの何がいけないんだよ、って思ってしまって冷めてしまいますね。


何か偏見みたいじゃないですか?ハウスキーパーがいるから助かってる人もいるのに。



まず、僕はこの仕事を誇りに思っているんですよ。雇い主の方からはお礼を言って頂けるし家事は上達していくし。


だから、もっと喜んで貰おうとあそこを掃除する時どんな事が出来るんだろう?って検索かけて実践したりもするんですよね。そしたら取れなかった汚れがすごく落ちて喜んで貰えた事があったんですよ。



そういう達成感みたいなのもあるんです。


それなのに何も知らないで論外なんて言われると、好きな人だろうがはっ倒したくなっちゃいますね。


というか、何で好きだったんだろう?って自己嫌悪に陥るかもしれませんかね?」




「その熱量、是非うちの会社に欲しいわ」


「有難いですけどハウスキーパーの道を極めていくつもりですから。」


「そっか、そりゃあ残念。


あと、ごめんな?お前にする質問を間違えたみたいだわ」


「え」



あれだけ話させておいて間違えた、だと?




「質問変えるわ、もしもだよ?もしもだからな?」


「………はい」


「スングァンが家事が全く出来ないとして好きな人に家事出来ない人は嫌だって言われたらどう思う?」


「えぇ〜〜………出来るようになるまで頑張る?」


「そうだよな?それだよ、俺が聞きたかったのは。仕事の熱量じゃないんだよ」


「………そうですか」



少し表情が明るくなった副社長に押され気味になっていると副社長はまた続けて口を開いた




「スングァンは家事を出来るように頑張ってる最中にそれ言われたらショックじゃない?」


「………まぁ、ショックですね」


「うん、じゃあそういう事だよ」


「……………」





そ、そういう事って………………





 
 
 
 
 
 
 
 






 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「…………どういう事ですか?」


「……あぁ、お前も難しいのか、」
 
 
 

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作者名:ノルン | 作成日時:2023年12月5日 18時

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