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あっ、あれ?何でそんな顔してんの?え?もしかして地雷踏んだ系?実は叶わない相手?
…………………え、実は禁断の兄妹愛?
いや、まさかね。そう思いながら表情が無くなった彼女にどう話しかけようかと考えていると彼女は口を開いた。
『ねぇ、スングァン、』
「え?あ、は……はい、」
『スングァンは、何も出来ない女は恋愛対象に入らない?』
「……な、何も出来ない女?」
『掃除も料理も仕事も、何も出来ない女は、』
「え?えぇーっと、……」
きっと、Aさんは自分自身の事を言っているんだろう。Aさんには悪いがもっての他だ。仕事は別に構わないが掃除や料理は出来るようになって頂きたい。
でもね?Aさん。全員が全員、そんな男ばかりじゃ無いんだよ?
そう思い彼女に向き直り肩を掴むと少し潤んだ瞳はこちらへと向いた
『スングァ…………』
「正直に言って僕は論外です。」
『………え、』
「でも、全員が全員そうだと決まった訳じゃ無いんですよ?」
『……………』
「だから、諦めずに家事を覚え続けていけばきっと…………!?」
『……………』
「…………え」
彼女に慰めの言葉をかけていた時に彼女から胸板を押され突き放されてしまった。彼女はプルプル震え顔は未だに上げられずにいるようだ。
何故だ、何で僕は今突き放されたんだ?まずい事言った?え、いつ?慰めの言葉は言っていた最中だったのに?もしかして聞けてない?か、勘違いされてるのかっ!?
「き、聞いて!Aさんっ!」
そう言って彼女の肩をもう一度掴み彼女へと届くように言葉を届け続けた
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作者名:ノルン | 作成日時:2023年12月5日 18時