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46 Ugh! ページ47

 
 
 
 
 
 
 
『わ、私に、ですか?』


「うん、そうだね」


『あ、え、そ、そうです、か』



どう答えたらいいのか分からず視線が定まらずあちこちに目を動かしていると私を離し顔を覗き込んだ副社長。




この人、よく顔を覗き込むなぁ。




「何となく伝わったの?」


『え、あぁ、はぁ、何となく?ですが………』


「………そう」





また、私の髪を掻き上げて後頭部へ手を回すとそのままグイッと顔が近づいて来たのが分かった




『………っ、』








 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
「お前、本当に雰囲気ぶち壊す天才だな」


『な、な、何をしよう、と………』




触れてしまう、そう思った途端に頭を下げて間一髪触れる事は無かったが頭上から溜め息が漏れて来た。



「まぁ、いいや」


『…………』


「ゆっくり落としていくとするわ」


『なに、を…………っっ!』








つむじに落ちて来た唇に声も顔も上げられなくなってしまい俯いたままでいると頭上からは笑い声が聞こえてきてしまった。










 
副社長の気持ちに気付いてしまった私はこれからどう仕事をして行けばいいんだろう。








 
 
 
 
ほぼ告白のようなその哲学の言葉は副社長を意識させるには充分すぎて私はそっと心の中の副社長の名言集の中にその言葉を追加しておいた。









 
 
まぁ、私からすればほぼ戯言だったからほとんどの名言は覚えちゃいないんだけどね。











 
 
 
 
 
ミスター戯言の名言集 Fin
 









 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「ねぇ、起きて」


『………何ですか』

 
「クロワッサンサンド買いに行かない?」


『……いらないんじゃないんですか?』


「Aも食べたいでしょ?」


『まぁ、一度くらいは』


「じゃあ買いに行こうよ、車出すからさ。」


『……車出すなら一人で行けばいいじゃないですか』


「お前、とことん雰囲気ぶち壊すな」
 
 
 
 

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作者名:ノルン | 作成日時:2023年12月1日 1時

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