44 Ugh! ページ45
副社長は何度か頷くと私へと声をかけた
「……分かった。仕方ないし明日は昼出勤にするか有給使えば？」
『……え、いいんですか？』
「元はと言えば遅くなった俺が悪いし構わないよ。しかも明日、運良く給料日じゃん？もう有給取っちゃえば？
で、あれあるじゃん？何だっけ？フルーツ探偵？そいつらの為に一日費やすのもアリなんじゃない？」
『………はっ！』
そうだ、明日は給料日だ………明日有給にして優雅な一日を過ごせるじゃないか！strawberry⭐︎boysのグッズも見に行けるのでは？
『ふ、副社長……何て素晴らしいご提案を………』
「そうだろ？明日くらいこっちは何とかするから好きに過ごしなよ」
『そうさせて頂きます！ありがとうございます！副社長！あと、strawberry⭐︎boysですよ！フルーツしか当たってない！』
「あぁ、それだそれ」
そう言いながら鼻で笑った副社長を他所に私は明日の事で頭がいっぱいだった
『えっ、どうしよう？明日何しようかなぁ？』
「おー、考えろ考えろ」
そう言って、一緒にソファへ座り私の明日の計画を副社長は楽しそうに聞いていた
『私、欲しいグッズがあったんですっ！』
「ふふっ、うん」
『だから、明日は〜、グッズ見に行って、後欲しかった服！あっ！後は食べに行きたいご飯屋さんもあったなぁ！スングァン君誘おうかな？後は、何をし』
「は？」
『え？』
笑顔のまま副社長へ顔を向けた私とは裏腹にさっきまでの笑顔が一転して表情が無くなっている副社長。
え、何で仏頂面してる訳？なんて思っていると片手でムニッと両頬を摘まれた。何してんの、この人
『え、何ですか？』
「お前、何かあればスングァン、スングァン言うよなぁ？」
『え、そうですか？」
「何なの？好きなの？」
『え？スングァン君？好きですよ』
「はぁ？」
見た事ない程の顰め面をかましながら指の力をギュッと強めた副社長は目で私を見下している
何故だ、何故見下されているんだ。スングァン君を好きなのがいけないのか？何故だ
『え、だ、だって人懐っこいし可愛い後輩ですもん。そりゃ好きですよ』
「え？あぁ、…………………はぁ、」
そう言うと、溜め息をついた後両頬から手を離し見たことの無い表情で次は鼻を摘まれた。
「お前、難しいよなぁ」
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作者名：ノルン
| 作成日時：2023年12月1日 1時
