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35 Ugh! ページ36

 
 
 
 
 
 
「ついさっき売り切れてましたよ?さすが人気ですよね〜…」


『あー、うん、そだね、』




さっき売り切れたのか。クソッ!上司に頼まれて買う人もいるかもしれないんだからその人の為に残しておけよ!!



なんて、思っちゃいるが私が他人だったら知るかよ、ってなるしなぁ。さて、どうすっかなぁ。スングァン君の相手してる場合じゃないんだよなぁ。




『……はぁ、』


"おい、A、お前………"


『あ、』



ヤバい存在忘れてた







『あ、す、すみま」


「Aさん、クロワッサンサンド欲しいんですか?」


『え?』






もうあちらこちらから声が聞こえる。とりあえず目の前にいたスングァン君に視線をやると袋の中をゴソゴソと漁っていた




そして左手には会いたかったクロワッサンサンド。









『!?!?』


「僕、買ってたんで良かったらどうぞ?家近いんでいつでも来れますし!」


『え!?!?』


"は?"





右耳から聞こえた声を一旦置いといてスングァン君へと声をかけた





『え!?いいの!?本当に!?』


「はいっ!僕、妹達のご飯作るのにいつも6時には起きてるんで必ず買いに来れるんです!」


"…………"


『う、嘘っ!!本当にいいの!?あ、ありがとう…!!』


「いいえ!あ、でも今度代わりにご飯連れてって下さいね?」


"は?"


『もちろんっ!どこでも連れて行くよっ!!』


"は?"


『あっ、そうだ!副社長!』


「え?副社長?」






私がそう声を上げると不思議そうにこちらを見たスングァン君に待って、と手を差し出した






『あ、スングァン君ここで食べるの?私も食べるから席取っておいてよ!』


"……は?"


「あー、分かりました!それじゃまた後でっ!」






そう言って去って行ったスングァン君は事情を理解したようで指でOKサインを作り併設コーナーへと歩いて行ってしまった。




『あっ、副社長!クロワッサンサンド手に入りました!!』


"……………"


『いやぁ、一時はどうなるかと思いま』


"いらない"


『………………え、』


"だから、いらない"








え、何で?何で急に?さっきまで子供みたいな事言ってたのに急な事に戸惑っているとまた右耳から声が聞こえた
 
 
 
 
 

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作者名:ノルン | 作成日時:2023年12月1日 1時

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