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33 Ugh! ページ34

 
 
 
 
 
 
 
 
ピピピピッピピピピッピピピピッ



『………………クソが、』




朝、なんて言っていいか分からないくらいまだ少し暗闇が残っている時間に起きた私。



時刻を確認すると携帯は私と約束した通り5時半に起こしてくれたようだった。




まさか、毎朝この時間に起きるのでは無かろうな?副業ある日はどうするんだ?帰る時間が遅くなるのに毎朝お年寄りのような時間に起きなければいけないのか?





いや、そんな事を考えてる時間はない。顔を洗い歯を磨き大きな鏡をテーブルの上にセットして早速メイクを始めた。




昨日は本当にギリギリだったからクロワッサンサンドは残り少なかった。今日の目標時間は6時半だ。さっさと用意しなければ。






6時というほぼ完璧な時間に外へ出て目的のパン屋さんへと向かうと今日はまだそんなに人は集まってなかった。




私の予想は完璧だ。あんな常識範囲外な頼み事をする副社長の言う事を聞いてやるなんて私もつくづく良い女だな。



フッと誰も見ていないのに自慢気に微笑みながらパン屋さんの扉を開けた。ここのパン屋はカフェが併設してある。ここで食べてから会社へと向かおうとしよう。




そう思いながらクロワッサンサンドの置いてある場所へと歩いて行った。



















 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
『う、う、売り切れ………だ、と?』



クロワッサンサンドが置いてある場所には完売致しました。という文字が書いてあり私はそこで呆然と立ち尽くしてしまった。



私は昨日よりも早く起きたのに?メイクも完璧に済ませたのに?何よりも………………………………









こ ろ さ れ る






慌てて携帯を取り出しジョンハンという文字をタップして右耳へと当てて鳴り響くコール音をと共に湧き上がる謎の吐き気を抑え込みながらただ副社長の声が聞こえるのを待っていた。
 
 
 
 
 

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作者名:ノルン | 作成日時:2023年12月1日 1時

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