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25 Ugh! ページ26

 
 
 
 
 
 
 
『出来……出来た。』



キーボードをひたすら打ち込みやく30項目程の内容を記入して、その下に空白欄を作りこんだ。



アンケート表を一枚だけ印刷して、ソファに座り込み違うファイルを取り出して食材の原価決算表と交互に睨めっこしながら顔を顰めている副社長へと紙を差し出した。







おっ、と少し表情が明るくなると紙に目を通した副社長は読み進めていくごとに表情が無くなっていき、最終的に私に紙を差し出した。




「俺の名前をもう少し強調してくれない?」


『え、』


「このアンケートは副社長が皆さんの為に直々に作りましたって言う雰囲気出してよ」







おめぇ、何もしてねぇだろうが。






『作ったのは私ですが、』


「でも、実現させるのは俺だよ」


『……………』




何なの、この人。傲慢すぎない?何時間かけてやったと思ってんの?面倒くさい注文ばっかり押し付け………………………………あっ、………!







面倒くさいなんて思っちゃ駄目じゃないか。手を口に当てチラリと副社長に視線をやったが時はすでに遅し。




「真に偉大な人間になるためには、人々の上に立つのではなく、彼らと共に立たなければならない」






出た。






『…………はぁ、』


「真に偉大な人間になるためには、他者と協力し共に立ち上がることが重要なんだ。」


『……私、協力されてましたっけ?」


「単に自分自身を優位に置いて、独りよがりに行動するのではなく、他者と共にあることがリーダーシップにおいて大切な要素なんだよ」


『え、聞いてます?』


「俺とお前は一つなんだ」


『は?』



何言ってんの、こいつ









「お前は、俺が求めている事を頑張って、俺はそれを実現させるのを頑張る。俺らは言わばパートナーだろ?それで社員が幸せになるんだよ?」


『自分自身はアンケートの助言もせずに任せきりにして魚を探し続けていたのに?

それは、優位に置いて独りよがりの行動ではないのですか?』


「それはそれ。これはこれ。」


『………………』








悪びれる様子も無く言い切った副社長。















こいつ名言集をぶち込みたいだけなんじゃねーの?
 
 
 
 

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作者名:ノルン | 作成日時:2023年12月1日 1時

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