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14 Ugh! ページ15

 
 
 
 
 
 
 
「えぇ!?Aさん、無愛想王子と知り合いだったんですか!?」


『知り合いっつーか、会社の副社長だったんだよね』


事務所へと戻り鉢合わせしたスングァン君にそう告げると、ゲッ、とでも言うような顔をして恐る恐る口を開いた








「え、Aさんの会社って副業禁止じゃ………」


『うん、危うくクビになりそうだった。もう覚悟したもん』


「だ、大丈夫だったんですか?」


『何か秘書になったら目を瞑ってくれた』


「えぇ!?どういう事!?話飛ばしすぎて意味わかんない!!」



元々クリクリした目が驚きすぎてまん丸になったスングァン君。話長いからここら辺で勘弁して頂きたい。






『まぁ、そういう事だよ』


「えっ!?どういう事!?」


『もう、面倒くさい。私、着替えるよ?』


「あ、ちょっ、だから!!カーテンで着替」


『あぁ、はいはい』




スングァン君の言葉を遮ってカーテン内で着替えを済ませまだ興味津々!って顔をしているスングァン君を押し除けて事務所から出て行った。







はてさて、約350人程いる会社内の人達からどう情報収集させるつもりなんだろうか、あの人は。




同じ事を私が聞くって事かな?





でも、副社長の秘書なんて知ってしまったら部署の人達は私にも言ってくれないんじゃないか?





もし、教えてくれなかったら私の存在価値ないんじゃないの?いや、副社長の事だ。何とかしろ、なんて言いそうだな。



前途多難な未来が見えてしまい吐いた溜め息が空へと上がっていくのを見ながら家へと歩みを進めた。


溜め息なんか見えなかったけどね。






 
 
 
 
 

 
 
 










 
 
 
 
 
前途多難な未来が見えてしまい、そうは言ったがまさか次の日の朝っぱらから頭を抱えるような事が起こるなんて私は予想もしていなかった。
 
 
 

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作者名:ノルン | 作成日時:2023年12月1日 1時

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