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『スニョンとの事が誤解だったって分かった時からだと思う』
「…………」
『でも、私はスンチョルさんが好きなんだから、そう思ってずっと見ないフリしてきた』
「…………」
『そしたらね、スンチョルさんに誰と重ねて見てるの?って言われちゃった』
「え、」
『スンチョルさんね、薄々勘付いてたんだって。私が誰を考えているか……
それでもいつかこっちに向いてくれればいいって思っていたけど、もう邪魔出来ないって。』
「…………」
『そう、言われちゃった』
そこまで言うとスニョンはまた目が泳ぎだし下を向き始め手も下に降ろされてしまった
『………上がるね?冷凍うどんあるの』
「……………」
私は靴を脱いでそのまま上がらせて貰いキッチンへ向かおうとすると私を包み込むように腕が回ってきた。
「…………A」
『……うどん、冷凍庫に入れなきゃ。それとも今食べる?』
「………今、食べる」
『ふふ、じゃあ火にかけないと。離して?』
「………嫌」
軽く鼻から溜め息が出てしまいそのまま進むとスニョンは私にひっついたままついてきた
『コアラみたい』
「……もう、何でもいいや」
『………そっか』
その後も結局スニョンは私から離れず後ろにコアラがひっついたままうどんに火をかける羽目になってしまった。
うどんが出来上がった時に少し怒ると渋々離れていってスニョンはうどんをテーブルへと持って行くと大人しく食べ始めた。
そんな彼の隣へと私も座った
『美味しい?』
「もう、味なんか分かんないや」
『じゃあお粥にすれば良かったね?』
「それでも良かったかも知れない」
『え、えぇ?どれだけ味、感じてないの?』
そう言うと箸と口をピタッと止めて開いてる手で私の両頬をムギュッと挟んだ
「……誰のせいだと思ってんの?」
少し怒りながら拗ねたように言った彼に懐かしさと愛おしさが込み上げてきて笑ってしまった
「あ、またすぐ笑う」
『えへへ、ごめん』
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ノルン(プロフ) - ゆんさん» 初めまして!コメントありがとうございます🙇♀️素敵なお話だと思って貰える事が作者として本当に力になり励みになります😭もっと愛して貰えるよう頑張りますね!次も是非是非お楽しみ下さい😊 (11月22日 0時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - 犬こそ正義さん» 舞いと如くから引き続きまたまたありがとうございます🥰全作品読んで頂いてたのですね!本当に嬉しいです😇またスニョン沼に浸かって貰えれるようまだまだ頑張りますねっ!ホランヘッ🐯 (11月22日 0時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - はじめまして。ノルンさんの素敵なお話どれも楽しく読ませていただいています。次のお話も楽しみにしてます! (11月21日 23時) (レス) @page48 id: 74ad00435c (このIDを非表示/違反報告)
犬こそ正義(プロフ) - 私も全部読んでます!!本当に惹き込まれるお話で最高です..!!これからも応援しています♥️ホランへ~🐯💗 (11月21日 23時) (レス) @page48 id: 3d5654d2e4 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - ぐぅゆぅさん» え!全部ですか!?むちゃくちゃ嬉しいです😭本当にありがとうございます🙇♀️もっと楽しんで頂けるように今後とも頑張りますので末永くよろしくお願いしますね🥰 (11月18日 21時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ノルン | 作成日時:2023年11月17日 23時