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「お店閉めようか」
『はい』
最後のお客さんが出ていった時にスンチョルさんから声が上がりトイレへと向かいトイレ掃除を始めた
トイレ掃除を終えてホールへ戻るとスンチョルさんは誰かと電話をしているみたいでその様子を横目に掃除や洗い物などを全てこなしていった。
幸いにもやる事が少なくて丁度、私が終わる頃にスンチョルさんも電話を切ったようで全て終わったのを確認すると私にこんな事を言った
「着替えてきて」
『え?あ、はい。分かりました……』
あれ?と思った。話はどうするんだろう、と。少し不思議になりながらも服を着替えてホールへ出ると次は驚くべき事を言われてしまった
「悪いけどスニョンの家に向かってやってくれない?」
「え、は?』
「昨日帰ってきてから何も食べてないんだって」
そう言って持っていた携帯を揺らしながら答えたスンチョルさん。どうやら電話していた相手はスニョンのようだった
『わ、私が行くんですか?』
「そっちの方がスニョンも喜ぶでしょ?」
『で、でも………』
「ちゃんとさ、話しておいでよ。」
『……………』
「俺、今からAを振るよ」
『は、』
「別れようか」
別れ話をされちゃうのかな、そんな事を思ってはいたけどあまりにも唐突に来た話に私は固まってしまった
「でも、俺達は完璧に別れた訳じゃないよ?」
『え?』
「俺達が完璧に別れる時はAとスニョンが結ばれた時」
『…………』
「もし万が一、いや億が一だね?スニョンに振られちゃったらまだ俺達は別れた事にならないよ?」
『な、何言ってるんですか、』
「いつでも、戻ってきてねって事だよ」
『……………』
「スニョンの気持ちもA自身の気持ちも無駄にしないで二人でぶつかってきて?これは俺の為でもあるんだ」
『スンチョルさんの、為?』
「うん、俺もAと恋愛するならスニョンの事を考えずに恋愛したいしね」
そう言うと持っていた携帯を少しいじり出してまた顔を上げた
「タクシー呼んでるからさ?もう、着くって」
『え、え?』
「俺の気持ち、無駄にしないで」
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ノルン(プロフ) - ゆんさん» 初めまして!コメントありがとうございます🙇♀️素敵なお話だと思って貰える事が作者として本当に力になり励みになります😭もっと愛して貰えるよう頑張りますね!次も是非是非お楽しみ下さい😊 (11月22日 0時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - 犬こそ正義さん» 舞いと如くから引き続きまたまたありがとうございます🥰全作品読んで頂いてたのですね!本当に嬉しいです😇またスニョン沼に浸かって貰えれるようまだまだ頑張りますねっ!ホランヘッ🐯 (11月22日 0時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - はじめまして。ノルンさんの素敵なお話どれも楽しく読ませていただいています。次のお話も楽しみにしてます! (11月21日 23時) (レス) @page48 id: 74ad00435c (このIDを非表示/違反報告)
犬こそ正義(プロフ) - 私も全部読んでます!!本当に惹き込まれるお話で最高です..!!これからも応援しています♥️ホランへ~🐯💗 (11月21日 23時) (レス) @page48 id: 3d5654d2e4 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - ぐぅゆぅさん» え!全部ですか!?むちゃくちゃ嬉しいです😭本当にありがとうございます🙇♀️もっと楽しんで頂けるように今後とも頑張りますので末永くよろしくお願いしますね🥰 (11月18日 21時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ノルン | 作成日時:2023年11月17日 23時