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『つけこんだ?』
「スニョンは、俺達が想いあってると知ってる。俺達の間を割り込むなんてしないだろう、そう思ってAの気持ちがスニョンに向く前に告白した」
『…………』
「まぁ……俺が考えてたよりもスニョンのAへの気持ちが大きかったのは誤算だったけどね」
そう言ってスンチョルさんは自嘲気味に笑った。
「俺が告白してなきゃいずれやり直してたと思うよ、お前らは」
『…………』
「スニョンへの気持ちが完璧に消えてくれなくても徐々にこっちに向いてくれればいい、そう思って付き合ってた。反対に強くなっていっちゃったみたいだけどね。」
『スンチョルさ、』
「もうこれ以上、邪魔出来ないよ俺は。』
『な、何を………』
スンチョルさんはそう笑って俯いた後、携帯を私にかざした。
「タクシー、来たよ。帰ろうか?」
『…………』
「行かないの?置いて行くよ?」
『……….行きます』
そう言って立ち上がり二人で店を出て、タクシーに乗り込んだ。
私達の間に無言の空気が続き、もうすぐ家に着く時にスンチョルさんは口を開いた
「A」
『………はい』
「俺は、Aも大好きだしスニョンも大好きなんだ」
『……………』
「だから、二人が幸せになってくれたら嬉しいと思ってる」
『な、何言ってるんですか……?』
「また、明日少し話そう。ね?」
そう言って笑ったスンチョルさんを呆然と見つめているとタクシーが止まってしまった
「ついたよ、降りて?」
『…………』
そのままタクシーから降ろされ扉が閉まるとスンチョルさんは窓越しに手を振ってタクシーは発信してしまった。
考えが纏まらない頭で家へと帰り入浴を済ませお風呂へと入り今日の為に就寝準備に入った。
今日が休みだったら良かったのに。
そんな事を思っても夕方には仕事の時間になってしまう。眠れるだろうか?
そう考えていたが酒の力もあり案外すんなり眠る事が出来た。この時ばかりはお酒を飲む仕事で良かった。
そんな事を考えた。
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ノルン(プロフ) - ゆんさん» 初めまして!コメントありがとうございます🙇♀️素敵なお話だと思って貰える事が作者として本当に力になり励みになります😭もっと愛して貰えるよう頑張りますね!次も是非是非お楽しみ下さい😊 (11月22日 0時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - 犬こそ正義さん» 舞いと如くから引き続きまたまたありがとうございます🥰全作品読んで頂いてたのですね!本当に嬉しいです😇またスニョン沼に浸かって貰えれるようまだまだ頑張りますねっ!ホランヘッ🐯 (11月22日 0時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - はじめまして。ノルンさんの素敵なお話どれも楽しく読ませていただいています。次のお話も楽しみにしてます! (11月21日 23時) (レス) @page48 id: 74ad00435c (このIDを非表示/違反報告)
犬こそ正義(プロフ) - 私も全部読んでます!!本当に惹き込まれるお話で最高です..!!これからも応援しています♥️ホランへ~🐯💗 (11月21日 23時) (レス) @page48 id: 3d5654d2e4 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - ぐぅゆぅさん» え!全部ですか!?むちゃくちゃ嬉しいです😭本当にありがとうございます🙇♀️もっと楽しんで頂けるように今後とも頑張りますので末永くよろしくお願いしますね🥰 (11月18日 21時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ノルン | 作成日時:2023年11月17日 23時