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『これは…………』
ピニャコラーダ、そうだ。私がピニャコラーダがいい、そう言ったんだ。ピニャコラーダは…………
スニョンのドリンクでしょう?
ドリンクを見つめたまま間違えていた事に嫌な汗が伝っていた時にスンチョルさんが動き出して私の隣へと座りオレンジ色のドリンクに口を付けた。
『わ、私やっぱりそっちがいい』
「え?」
『"プッシーキャット"がいい』
「………………」
『交換して下さい』
そう言ってプッシーキャットに手を伸ばすとプッシーキャットは避けられてしまった
「ヤダよ、俺のだもん」
『………嫌だ』
「……………」
『…………そっちが、いい』
私が俯きながらそんな我儘を言ってるとスンチョルさんは優しく言い聞かすように私に話した
「…………ピニャコラーダがいいって言ったでしょ?」
『………間違えただけだもん』
「…………好きなんだろ?ピニャコラーダ」
"好きなんだろ?ピニャコラーダ"
そう言われるとスニョンの事を言われている気分になってしまう。だってスンチョルさんも知ってるはずだ。ピニャコラーダがスニョンのドリンクだって事くらいは
『……….違う、私が好きなのはプッシーキャットです』
「………じゃあ、どうして間違えたの?」
『…………っ』
「俺を誰と重ねて見てるの?」
『違……………』
「俺のはプッシーキャットだよ。ピニャコラーダじゃない」
『ごめんな、さい……』
「ううん、最初から薄々勘付いてはいたし大丈夫だよ」
『え、』
私がスンチョルさんの顔を見上げるとスンチョルさんは少し微笑みながら話した
「Aが求めてるのはプッシーキャットじゃないよ」
『何言って、』
「自分が誰を欲してるか分かってるんじゃないの?」
『私にはスンチョルさんだけ、です』
「ねえ、気付いてる?」
『え?、』
「最近はずっとスニョンを目で追ってるよ」
『…………わ、たしが?』
私が?スニョンを?目で追ってる?
「ハハッ、やっぱ気付いて無かったんだ」
『……………』
スンチョルさんにそんな事を言われ唖然としてしまった。そんな事ある訳ない、だって私が好きなのはスンチョルさんだ、と。
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ノルン(プロフ) - ゆんさん» 初めまして!コメントありがとうございます🙇♀️素敵なお話だと思って貰える事が作者として本当に力になり励みになります😭もっと愛して貰えるよう頑張りますね!次も是非是非お楽しみ下さい😊 (11月22日 0時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - 犬こそ正義さん» 舞いと如くから引き続きまたまたありがとうございます🥰全作品読んで頂いてたのですね!本当に嬉しいです😇またスニョン沼に浸かって貰えれるようまだまだ頑張りますねっ!ホランヘッ🐯 (11月22日 0時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - はじめまして。ノルンさんの素敵なお話どれも楽しく読ませていただいています。次のお話も楽しみにしてます! (11月21日 23時) (レス) @page48 id: 74ad00435c (このIDを非表示/違反報告)
犬こそ正義(プロフ) - 私も全部読んでます!!本当に惹き込まれるお話で最高です..!!これからも応援しています♥️ホランへ~🐯💗 (11月21日 23時) (レス) @page48 id: 3d5654d2e4 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - ぐぅゆぅさん» え!全部ですか!?むちゃくちゃ嬉しいです😭本当にありがとうございます🙇♀️もっと楽しんで頂けるように今後とも頑張りますので末永くよろしくお願いしますね🥰 (11月18日 21時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ノルン | 作成日時:2023年11月17日 23時